DeNAの最強助っ人がようやく本領発揮だ。ここまで3連敗中だったトレバー・バウアー(34)が27日の広島戦(横浜)に先発し、8回2安打1失点。来日最多の129球を投げて10三振を奪い、2年ぶりの日本で今季初勝利を挙げ、チームを今季初の同一カード3連勝に導いた。

「本当は最後(9回)も投げたかったくらいだ。でも、僕の代わりに伊勢が抑えてくれた。直球のスピードはそれほどでもなかった(最速153キロ)けど、ナックルカーブをはじめ、それ以外の変化球がよくてしっかり抑えられた」(バウアー)

 立ち上がりは少々危うかった。一死から羽月に四球、小園に右前安打で一、三塁とされ、末包の打席で重盗。捕手・松尾が二塁へ送球する間、三走・羽月にまんまと本盗を決められ、1点を奪われてしまった。試合後には苦笑してこう振り返った。

「初回は体がまだ起きてなかったんです。ファンの皆さんの熱い応援で目が覚めた。そのおかげでいいピッチングができました」。そんな序盤の窮地から投球を修正し、闘志を前面に出して調子を上げていくのがバウアーの真骨頂だ。2回以降7回まで安打を1本も許さず、三振を取るたびにガッツポーズで自らを鼓舞。4回には顔面近くに飛んできたファビアンのライナー性の打球をキャッチする気迫あふれるプレーも見せた。

 そんなバウアーを味方打線も援護した。4回に無死満塁のチャンスをつくると、佐野の中前適時打で2点を取って逆転。バウアーは8回一死から代打・中村奨に右中間三塁打を許したが、ハマスタのスタンドを青一色に染めたファンが大声援を送る中、得意のナックルカーブで田村、羽月を2者連続空振り三振に打ち取った。

「あの場面がきょう一番のヤマ場だった。絶対に走者をかえしたくない思いで必死に投げました」

 さらに、バウアーは初めてバッテリーを組んだ若手捕手・松尾についても「密にコミュニケーションを取ってしっかり準備してきた。リードにブロッキングと、捕手として素晴らしい仕事をしてくれたよ」と絶賛した。

 三浦監督も「バウアーはしっかりとゲームをつくりながら、投げるたびによくなっていきました。松尾もよくバックアップしましたね」とバッテリーをたたえた。復活した最強助っ人が三浦ベイの勢いをさらに加速させそうだ。