新日本プロレス26日の広島大会で、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(42)は高橋ヒロム(35)とのラスト師弟タッグを勝利で飾ることができなかった。

 内藤はシリーズ最終戦の5月4日福岡大会を最後に退団することが発表済み。この日の大会では昨年のワールドタッグリーグを制しIWGPタッグ王座も獲得したヒロムとの最後のタッグでタイチ&石井智宏と対戦した。

 広島カープをこよなく愛し「心のホーム」と公言する広島のリングに登場すると、会場からは特大の「内藤」コールが発生。開始早々からヒロムとの合体技「テンデデロ」を連発して試合の主導権を握った。

 タイチと激しい攻防を展開した内藤は、ヒロムとの合体式スイングDDTを発射。一度はこらえられたデスティーノが、ヒロムのドロップキックアシストで決まるも3カウントは奪えない。なおもデスティーノを狙ったが、これを防がれてデンジャラスバックドロップで反撃を許した。

 両チーム入り乱れての攻防から再びタイチと対峙した内藤は、スイング式首固めを敢行するがこれもカウント2でキックアウトされてしまう。カウンターの天翔十字鳳で形勢逆転を許すと、最後は石井の垂直落下式ブレーンバスターからタイチのブラックメフィストでついに力尽きた。

 試合後のリング上で大の字に倒れた内藤はタイチから言葉を投げかけられ、会場の大声援に感極まったのかあまりにも珍しい人前での涙も見せた。その後ヒロムに起こされると、BUSHIとともに3人で拳を付き合わせ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの絆をアピールした。

 ヒロムとの最後の師弟タッグを勝利で飾れなかった内藤は「弟子の前で、そして俺のホーム・広島のお客様の前で勝つ姿を見せたかったよ。試合順セミファイナル? 関係ない。セミファイナル後に大合唱したっていいじゃん。俺は今日大合唱する気満々で来たよ」と悔しさをあらわにした。

 特別な思いをもって臨んだ大会だったことは、試合後の涙を見ても明らか。内藤は「今日を迎えるまで、どの大会もあまり胸にグッと来るものはなかったような気がしたんだけどね…でも今日、俺のホームである広島のお客様の声援を聞いてさ、何か目から汗が出ちまったよ」と明かしたが、その雄姿はホーム・広島のファンの心に確実に刻まれた。