一体どうしちまったんだ。全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2025(CC)」で〝最恐双子の弟〟斉藤レイ(38)が苦しんでいる。開幕から本田竜輝、マイク・D・ベッキオ、綾部蓮を相手にまさかの3連敗。開幕前には優勝候補にも挙げられた男はDOOMせぬまま沈んでしまうのか。緊急直撃に応じたレイが語った逆転Vへの策とは…。

 まさかの開幕3連敗に、さしもの豪快さも影を潜めていた。23日の後楽園大会前に取材に応じたレイは「正直、1敗もするつもりはなかったんだけど…。結果、こういうことになってしまって俺自身も落胆しているんだ…」と、大きな体を小さくして肩を落とした。

 敗因について問われると「ちょっと、兄との3冠戦を意識しすぎてしまったのかもしれない」。CCに優勝すれば、兄・ジュンの持つ3冠ヘビー級王座への挑戦権を得る。史上初の双子による3冠戦実現は悲願だが、そのことを考えすぎて目の前の試合への集中力を欠いたと反省。「プロレスはそんなに甘くないものだからな。ちょっと俺のそういうとこがダメだったのかもしれない」と頭を抱えた。

 そしてもう1つ、思い当たる原因があった。過酷なリーグ戦に備え、大好きなビールを制限したというのだ。レイは「数日に缶1本に制限していた。それが良くなかったと思う」とつぶやく。コンディショニングのために行った節制だが、それが豪快さを武器にするレイには逆効果になってしまったかもしれないのだ。

 この結論を踏まえて「これからは本来の自分でいく。好きなだけビールを飲んで、アルコールのパワーで相手をぶっ倒すんだ」と語気を強めた。3連敗とはいえ、まだ5試合もある。意気消沈している場合ではないのだ。眼光を鋭くしたレイは「開き直ってガンガン俺らしいファイトで、残り全部勝つつもりだ! 悩んでいるのもバカらしいからな。プロレスを純粋に楽しんで、バチバチした戦いで勝ちにいくぞ、フアーオ!!」と雄たけびを上げた。

 絶対に負けられない次戦は、26日の愛知・ポートメッセなごや大会で青柳優馬(29)と対戦する。優馬とは初のシングル戦となるが「プロレスのうまさだとか、そういった面でいえば全く立ち打ちできないだろう。だから、そういったところをデカさとパワーと勢いで上回ってやるぜ!」と意気込み。さらに「流れを変えるにはうってつけの相手だ。まあ、面白い試合になるんじゃねえかな」と笑みを浮かべた。

 最後には自らに言い聞かせるように「残りは間違いなく全勝だ。優勝だって、本当にこれっぽっちも、ちっとも諦めちゃいねえ。まだまだ、全然これからだ」。奇跡の逆転DOOMへ突っ走る。