一歩ずつ階段を上っていく。体操の全日本個人総合選手権3日目(19日、群馬・高崎アリーナ)、女子決勝で前回大会覇者の宮田笙子(20=順大)は、合計104・664点で7位。17日の予選終了時点では21位だったが、実力者の意地を見せた。
「最初の平均台で流れをつかめた」と安定した演技で13・600点をマークすると、予選で2度落下した段違い平行棒も大きなミスなくまとめた。演技後には「順位は気にせずにやったおかげで、すごい楽しめた。その結果すごい追い上げることができたので、次にいい形でつなげられる」と手応えを語った。
エースとして活躍が期待された2024年パリ五輪は、直前に飲酒、喫煙が発覚して出場を辞退した。「この件に対し真摯に向き合い、今後の競技生活を全うしたい」と猛省し、28年ロサンゼルス五輪へ向けてリスタート。ただ、当の本人は冷静に現状を分析している。取材に対し「(ロス五輪は)考えてはいるけど、まだまだかな。まずは自分が納得する演技をできるようにしていきたい」と胸中を明かし、目の前の競技に集中する構えだ。
今大会は世界選手権(10月、インドネシア・ジャカルタ)代表の2次選考会を兼ねた一戦。最終選考会を兼ねたNHK杯(5月、東京体育館)を経て、4人の代表が決まる。「そこまで(最終選考会ということに)とらわれる必要はないかなと思っているので、より質のいい演技を観客の方に見てもらえたらうれしい」。完全復活へ、新たな挑戦はまだ始まったばかりだ。












