ドジャース・佐々木朗希投手(23)の宝刀を巡り、米国内で本人不在の物議を醸している。
制球難に苦しんだ剛腕は5日(日本時間6日)のフィリーズ戦で5回途中1失点と好投。メジャー初勝利こそお預けとなったが、落差十分のフォークボールも冴えて4三振を奪った。まだまだベールに包まれたルーキーに米国内も興味津々。弁護士で投球アナリストでもあるロブ・フリードマン氏は、自身のXに直球とフォークの軌道を重ねた落差を強調した動画とともに「Dragon Forks(ドラゴンフォーク)」と〝命名〟した。
そして、このネーミングが思わぬ方向に展開した。米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は6日(同7日)、「佐々木朗希の投球につけたステレオタイプのあだ名がファンの怒りを買う」と報道。「アジアにまつわる言葉に敏感なファンにとって『ドラゴンフォーク』は違和感があった。そうしたファンは投球や動きに焦点を当てるのではなく、東洋のコード化されたイメージと結びつける一例とみなした」「なぜ使い古された決まり文句で表現したがるのだろうか」と疑問を投げ掛けた。
実際、フリードマン氏の投稿に対しては「投球を称賛することは構わないが、投手の価値を下げるな」「スプリッターでいい。そんなに複雑にする必要はない」「なぜその名前を選んだのか不思議だ」など不評も買った。
こうした事象に、同メディアは「タレント(選手)が日本出身の場合、アジアのシンボルに根ざした名前をつけることに偏見があると指摘している。例えば、ダルビッシュ有は着物姿のボブルヘッド(首振り人形)のプロモーションを行ったことがある」と指摘。「佐々木のプレーを飾り立てる必要はない。ファンは敏感になっているのではなく、敬意を求めている。野球が世界的に向上する必要があるなら、解説者も成長する時が来ている」と断じた。
当の佐々木は「安定して投げられたのは自信になった」と12日(同13日)に予定される次回登板へ手応えを口にしていたが、注目株だけに周囲は何かと騒がしくなっている。












