沈黙する打線の重圧が、新加入の主砲候補にもじわじわとのしかかってきた。米メディア「ヤードバーカー」によると、ブルージェイズは今季も深刻な得点力不足に苦しみ、その象徴の一つとして岡本和真内野手(29)のチーム中ワースト3併殺がやり玉に挙がっている。

 実際、ブルージェイズの総得点68は16日(日本時間17日)終了時点でMLB全30球団中25位。ア・リーグ15球団でも13位に沈み、投手陣の踏ん張りを打線がことごとく生かし切れていない。チームは7勝11敗で、ア・リーグ東地区ではレッドソックスと並ぶ最下位タイ。開幕からここまでの失点93に対し、得点は68。数字だけを並べても、停滞ぶりはかなり深刻だ。

 その閉塞感を象徴したのが、16日(同17日)の敵地ブルワーズ戦だった。舞台はミルウォーキーのアメリカン・ファミリー・フィールド。ブルージェイズは1―2で競り負け、シリーズ負け越し。岡本は「6番・一塁」で先発し、4打数無安打、1三振だった。

 打線全体でも6安打をマークしながらつながりを欠き、得点は3回にタイラー・ハイネマン捕手(34)が決めたスクイズによる1点だけ。アンドレス・ヒメネス内野手(27)は2安打で気を吐いたが、あと一本が出ない。パトリック・コービン投手(36)が5回2/3を1失点と踏ん張ったものの、終盤は相手の三者連続バントで勝ち越し点を奪われる屈辱的な展開となった。

 岡本の同日時点での成績は17試合で65打数13安打、打率2割、2本塁打、4打点、出塁率2割7分8厘、OPS・586。試合を決める一打を期待される立場だけに、「3併殺」という数字ばかりが先に立つ。

 ただ、責任を岡本一人に押しつければ話はどうしても短絡的になる。チーム全体が長打不足に苦しみ、前出のヤードバーカーも打線の低調が先発陣への重圧を強めていると指摘した。だからこそ岡本の3併殺は個人のつまずきである以上に、得点を奪えないブルージェイズ全体の行き詰まりを映す数字として余計に重くのしかかっている。