日本ハムの新庄剛志監督(53)が「首位」という単語に〝微妙な反応〟を示している。
今季チームは開幕3連勝を飾るなどシーズン序盤から好調を維持。2日のソフトバンク戦(エスコン)に勝利後は一時リーグ単独首位に躍り出た。だが、指揮官はその2日の試合後に報道陣から「首位」について問われると、苦笑いを浮かべながら「その質問にセンスがない」と一喝。「徹夜で考えておいてください。その質問を」と、まさかの〝ダメ出し〟を行う一幕があった。実はオープン戦で首位に立った際にも「そんな情報、いらん」と一蹴。喜ぶどころか素っ気ない対応を見せていた。
これまではチーム好調時、ノリノリの表情で首位を喜んでいたはず。ここにきて、なぜ「首位」という言葉に過敏なのか――。
新庄監督は現役時代から今に至るまでファンを楽しませる意味合いも込め「ワードセンス」をひと一倍重要視する。試合後の会見でも質問者に「普通の質問はしないでくださいね」と注文を付けることも珍しくない。そんな徹底した自身のポリシーに加え、シーズン序盤から実力を付けた選手やチームが「順位を意識し過ぎないように」という思いがあるからこそ、首位に関する単刀直入の質問を一蹴するのだろう。
ただ、チームが好調でリーグ首位となれば、周囲は嫌でもそのことを聞かなければならない。そうなると、必然的に考案しなければならなくなるのが「首位」という単語に代わる新たな「新語」だ。
新庄監督が納得し、ナインが〝その言葉〟を聞いても浮足立たないような表現は、容易に発掘できない。すでに報道陣や球団関係者の間では「首位がダメなら『トップ』とか『1st』という表現を使えば、大丈夫では」という声や「そもそも新庄監督は未来志向。前向きな別の言葉であれば問題ないのでは」など、さまざまな意見が出ている。だが、いまだに正解は出ておらず、周囲は知恵を振り絞りながらも連日、頭を抱えている。
阪神では一昨年、岡田監督政権下で「選手が優勝を意識し過ぎないように」と優勝のことを意図的に「アレ」と表現。これが功を奏してか、チームは同年にリーグ優勝と日本一を達成したが…。
4日のオリックス戦(エスコン)でチームは3―4と惜敗し、首位陥落。ただ、チームは好調モードだけに、今後も首位戦線に絡む流れは続きそう。それだけに「首位問題」を早急に解決するための妙案が待たれる。












