F1レッドブルに角田裕毅(24)が今季第3戦となる日本グランプリ(GP=4月6日決勝)から緊急昇格することが決定したが、昨季までそのシートを務めていたセルジオ・ペレスが今回の決定に反対していた裏側が明らかになった。

 ローソンはオフにペレスと代わって昇格したが、開幕から大不振で、レッドブルはわずか2戦で異例のドライバー交代を決断した。角田は開幕から速さを見せて実力をアピールしていたことで、待望の昇格が実現した。

 ただ、この決定に関してはエースのマックス・フェルスタッペンが不満を持っていたと欧米各国メディアが報道。さらに、昨季まで第2ドライバーとして活躍していたペレスも反対していたようだ。

 欧米のスポーツを扱う国際メディア「スポーツキーダ」は「セルジオ・ペレスはレッドブルの角田裕毅の昇格の決定に反対していた」と題して、その舞台裏を伝えている。

「モータースポーツジャーナリストのディエゴ・メヒア氏によると、メキシコ人ドライバーはレッドブルが角田裕毅を昇格させる決定に反対していたという。著名なF1専門家は、オンリー・ドライバーズ・ポッドキャスト(Pit Debrief経由)で、レッドブル離脱後の角田の昇格についての考えをペレスが個人的に明かしたと詳しく語った」

 ペレスと親交のあるメヒア氏はこう明かしている。「次の候補は角田だ。ある時、チェコ(ペレスの愛称)と話したんだ。彼は『できれば、ユウキを起用しないでほしい』と言っていた。彼は知っているからね」。

 さらにこう続ける。「チェコがレッドブルに来た時、彼はすでにF1で10シーズンを経験していた。彼はチーム内で何が起きているのか、そしてマシンに何が起きているのかを非常によく知っていた。しかし、今起きているすべてのことを考えると、レッドブルには本当に問題があることが分かる。なぜなら(エイドリアン)ニューウェイがもうそこにいないため、この新しい車の問題を解決することができず、どうやら昨年の車よりあまり良くないようなのだ」。つまり現在のレッドブルの窮状はドライバーではなくマシンの問題にあり、ドライバーの交代では解決しない。そして角田を無理やり昇格させることで、その才能をつぶしかねないとの懸念から、今回の緊急昇格に反対していたようだ。

 厳しい状況の中でも角田は結果を残せるのか。鈴鹿の大舞台で不安を払しょくする快走に期待が高まる。