ソフトバンク・小久保裕紀監督(53)がオープン戦最終戦となった23日の広島戦(マツダ)後、若手外野陣に特大のカツを入れた。

 試合には3―1で勝利したが、28日の開幕に向けたメンバーの振り分けを明かすうち、指揮官の言葉が熱を帯びた。「(正木は)あの数字でレギュラーはない。もう一回考えます」「これでスタートという形が見つからなかった。状態がいい選手がいれば積極的に一軍に呼ぶ。外野の枠は空いている」

 指揮官は今季から柳田を主にDHで起用する方針を打ち出し、キャンプ前には「『外野手1人出てこいよ』という思いで見守りたい」と外野の1枠を主力育成のための「競争枠」に設定した。実戦では正木、柳町、笹川といった将来性ある選手を起用。オープン戦の途中からはケガで離脱した栗原に代えて正木を5番に固定して成長を促し、開幕5番も示唆した。

 しかし、期待通りの結果を残す若鷹は出てこなかった。笹川はオープン戦打率が2割8厘で、13日に二軍降格。柳町も2割1分6厘と低迷し、この日開幕二軍が決まった。正木は2試合連続本塁打を放った時期もあったが、最終的な打率は1割台まで落ち込んだ。

 正木の開幕5番プランは撤回され、再考へ――。思いの丈をすべて吐き出したのかと思いきや、小久保監督は自ら足を止め、さらにこう語った。

「中村晃をDHにした方が得点力は高まる。正直、5番で(うまく)収まると思う。なぜしないのか。将来的に考えた時に、長く強いチームの環境をつくるため。晃の姿を見て、若手がどう感じるか」

 開幕までに絶好のチャンスをつかみきれなかった若鷹たち。指揮官は厳しいメッセージに奮起する若手の台頭を待ち望んでいる。