13年連続「開幕ショート」はダテじゃない――。ソフトバンクの今宮健太内野手(33)が21日に一軍合流し、広島とのオープン戦(みずほペイペイ)に「7番・遊撃」で先発出場。左ふくらはぎの違和感で春季キャンプを途中離脱するも、一軍復帰戦で貫禄を示した。
相手先発は同郷の後輩でカープの開幕投手に決まっている森下だった。「いい投手がくる」と意気込み、3回先頭で迎えた第1打席では先制の口火となる鮮やかな中前打を放った。続く4回一死満塁の場面では2番手・河野から三塁線を破る2点適時二塁打。軽快な遊撃守備、長躯(ちょうく)走塁でも首脳陣を安心させ、きっちり結果を残した。
代えの利かない内野の要。それでも、オープン戦ラスト3試合を前に「結果を残したい。必死に食らいついていきたい」と並々ならぬ闘志を燃やしていた。「もう一度レギュラーを取る」。背中や振る舞いでチームを引き締める貴重な存在。愚直に結果にこだわる姿が、今宮らしかった。
昨季まで12年連続で開幕戦にスタメン出場。「キャンプを離脱した時は情けない、申し訳ない気持ちだった。結果を残さないと開幕には出られない。そう自分に重圧をかけてやってきた」。実戦復帰は14日の二軍戦。「3月に入って、ここまで試合をこなしていないのは初めてなので不安はある」と吐露し、実戦不足を解消するため可能な限りの準備をしてきた。
ファーム施設ではドジャース・大谷が愛用する「トラジェクトアーク」で実戦勘を重ねた。特定投手のリリースポイント、回転率、曲がり幅を完全再現できる最新鋭打撃マシンでロッテの開幕投手・小島、開幕2カード目の初戦で対戦する日本ハム・伊藤を設定。投手の選定に開幕への強い意気込み、決意が込められていた。
実戦不足をいいわけにしない、さすがの調整力。鷹にとって最大の懸案だった「今宮開幕不在」が無事解消された。












