第97回選抜高校野球大会は20日、第3日第1試合で38年ぶり2度目出場の西日本短大付(福岡)が2年ぶり6度目出場の大垣日大(岐阜)に6―0で完封勝ちし、甲子園でのセンバツ初白星を手にした。

 打順が2巡目に入った中盤以降に西日本短大付打線が爆発した。3回まで大垣日大の先発・中野(3年)の前に無安打に抑えられたが、4回に先頭の奥(3年)が中前打で出塁。一死二死から3番・斉藤大将外野手(3年)が先制の中前適時打を放ち、均衡を破ると、4番・佐藤仁内野手(3年)の適時二塁打も飛び出すなど、この回に3点をもぎ取った。

 さらに5回に二死三塁から佐藤の適時三塁打などで2点を追加。7回には斉藤が左翼へ大会第1号となるランニング本塁打をマークして試合を決めた。50メートル6秒0の快足を飛ばして生還した斉藤は「レフトフライかと思ったけど、意外と打球が伸びたのでびっくりした。打球が捕られるまで全力疾走を徹底しているので」と振り返った。

 投げては西日本短大付の先発右腕・中野琉碧投手(3年)が8安打を浴びながらも9回まで114球を投げ切り、大会一番乗りで完封勝利。西村慎太郎監督(53)は「中野がよく踏ん張ってくれた。立ち上がりは球が高いと思ったが、そこから低めに集まってきて、らしさが出たと思う。しっかりみんなで守り切ってくれた」と最敬礼した。

 西村監督は、日本ハム・新庄剛志監督(53)と西日本短大付時代、同級生でチームメート。「OBとしてお互いに喜び合えれば。新庄のおかげで野球部、学校も子供たちに自信を与えてくれている。彼には感謝しかない」と頭を下げた。

 その上で「一つだけ新庄のマネをしたいなと思うのは、とにかく選手を観察している。人のいいところを見つけて、言葉を使いながら選手を〝その気〟にさせるのが上手。僕らは下手くそな選手だったけど、新庄が『お前、あそこ良くなったぞ!』とか言われると、僕みたいな選手はその気になって頑張っていた。彼はそういう気配り、心配り、目配りがかなりできる監督ですね」と〝新庄マジック〟に敬意を表した。