MLBプレシーズンゲームの2試合が15日に東京ドームで行われ、大盛況のうちに初日を終えた。

 阪神がカブスに3―0で快勝した第1試合は4万1978人、ドジャースが巨人を5―1で圧倒した2試合目は4万2064人(いずれも主催者発表)を動員。2試合で計8万4042人のファンが集結し、18、19日のMLB開幕シリーズへますます機運が高まった。

 MLBの2球団からすれば、不慣れな環境でのプレー。日本には日本なりの野球文化が根づいているが、米国側から見るとどんなところに違いを感じたのか。やはり真っ先に目についたのは応援方法だった。

 日本では攻撃時、トランペットなどの鳴り物を使った応援が当たり前。シカゴの放送局「Marquee Sports Network」は「ユニークな雰囲気」と表現し、阪神とは対照的にカブスの攻撃時は静寂に包まれたことが「衝撃的だった」という。さらに、日本選手にはそれぞれ応援歌があることにもビックリで「近本には彼自身の歌があり、ファンは彼の打席の間、それを大声でずっと歌っていた。次の打者の佐藤輝が打席に立つと、また別の歌を歌った」と伝えた。こうした状況に「サッカーの試合をほうふつとさせる環境」と表現している。

カブス戦に詰めかけたレフトスタンドの阪神ファン
カブス戦に詰めかけたレフトスタンドの阪神ファン

 また、シカゴの新聞社「シカゴ・サンタイムズ」も「右翼席に設置された巨大な旗の後ろでバンドが各選手のチャントを先導した。打席が曲より長くなると、また最初からやり直す。間はあまり空けない」と細かく描写し「ドラム(太鼓)がリズムを刻み、ホーン(トランペット)がメロディーを奏でる。スタジアムのファンは手拍子をしながら、プラスチック製のミニバット(メガホン)を打ち鳴らした」。日本のファンにとっては日常の光景でも、改めて海外の視点から見ると何とも興味深い言い回しだ。

 それだけではない。「(試合前に選手が)フィールドに飛び出すと、チアリーダーがダッグアウトの前で踊った」「帽子からスカート、バックパックまでコーディネートされた色鮮やかなユニホームを着た売り子たちがスタンドを歩き回った」など日本特有の球場文化にも興味津々の様子だ。

 同紙の認識では「米国の野球はもっと牧歌的なスポーツで、ビールやホットドッグを片手に日差しに暖められたスタンドでくつろぐもの」という。その一方で「土曜日の東京ドームに集まった日本のファンは、すべてのプレーに熱中していた」と想像を超えたあまりの〝熱量〟にカルチャーショックを受けたようだ。

 昨年のMLB開幕戦は韓国・ソウルで行われた。野球の異文化交流は今後も進んでいきそうだ。