日本ハムの新庄剛志監督(53)が、野球評論家やOBらの相次ぐ「チーム高評価」に警戒感を示している。

 昨季は若手選手の急成長や大型補強もあり、2年連続最下位からリーグ2位に躍進。CS(クライマックス・シリーズ)ではソフトバンクに完敗したものの、シーズンでは最後まで奮闘を続けた。その結果もあってか、今季の野球関係者による日本ハムのシーズン順位予想は軒並み「高め」。中には「ソフトバンクを倒してリーグ制覇を成し遂げる」と優勝を予想する評論家も少なくない。

 となれば、数年かけてチームの底上げに尽力した新庄剛志監督(53)も笑みを浮かべるばかりかと思いきや、本人に聞くと「まだわかりませんよ」と自ら手綱を締めるように厳しい表情でこう話す。

「(自チームの)戦力から見たらね。(優勝を)狙える位置にはあると思う。でも、そんなに甘くはないでしょ。キャンプから言ってた『(選手が)ケガをしない』っていうところで1年間このメンバーで戦えたらいいですけど…。(誰かが)ケガする可能性もあるからね」

 昨年は清宮幸太郎内野手(25)がキャンプ直前の自主トレで、左足首をねん挫。中軸として期待していた主砲候補が長期離脱を余儀なくされ、シーズン序盤からソフトバンクの快走を許した。そんな苦い経験に加え、今季は他チームも日本ハムを開幕直後から徹底マークしてくるはず。こうした事情もあり、指揮官も一切気は緩められないという。

「(相手との対戦成績が)年によって逆になることだってありますから。ロッテにだって昨年は大きく勝った(25試合で18勝6敗1分)けど、その前の年は勝てなかったでしょ。西武だって何か(今年)感じが変わったんですよ、急に。『この子誰だろう』っていう選手がいていいな、とか。ここに弱点あるな、とか。だから今、ああだこうだ言っても…わからん(苦笑い)」

 昨季2位とはいえ、今季に至るまでには苦汁をなめ続けてきた指揮官のこと。周囲の期待や予想に浮かれることなく、自軍と自身に危機感を募らせるのは当然なのかもしれない。