日本ハムの新庄剛志監督(53)がシーズンに向けての最終的な「布陣」に頭を悩ませている。

 就任4年目の指揮官は春季キャンプ前に「(試合に出る)メンバーは固定が理想」と明言。昨季までとは異なり、各ポジションに不動のレギュラーを置いてペナントレースを勝ち抜く構えを見せていた。だが、開幕まで約2週間となり、方針転換を模索。前向きな意味合いを込め、柔軟なメンバー構成でシーズンに臨もうとしているのだ。

 その背景には厚くなった選手層の活用問題がある。新庄監督は就任直後から我慢の起用で各選手を育成し、現在は各ポジションにレギュラークラスの選手がそろいつつある。こうした選手を対戦相手によって使い分けた方が、相手に嫌がられるばかりかチームに好影響をもたらす可能性もあるからだ。

 新庄監督は「1年目から(1ポジションに複数レギュラーを置くことを)計算していましたから。そういうチームがやっぱり強いですし。そこに新しい注目される選手を投手、野手含め2、3人出す。それが大事なこと」と強調した上で、こんな本音も明かした。

「でも(各選手の)成績を見たら本当のレギュラーっていなくないですか。他のチームに比べてウチ、何人います? セカンドも今、争いがスコーンと抜けてないでしょ。そのへんは俺が投手によって、その軌道に合うセカンドを判断するとか。投手によっては守備優先にしたり。そうしないといけないと思うし、それで勝たないといけないからね」

 選手への信頼は揺るぎない。確信があるからこそ新庄監督も自信をのぞかせる。

「この選手がケガをした時はこの選手を入れる、っていう準備はもう何年もしているので。レベルは高くないかもしれないけど、選手が『どこでも(試合に)出れたらいい』っていう気持ちになってくれているからね」

 主力の固定が理想だが、相手に合わせた「変幻自在オーダー」も今の戦力なら魅力的だろう。常に大胆かつ予測不能な采配を行う指揮官。最後の最後までレギュラーの絞り込みを図りながら最適布陣を見極める。