どんな〝驚弾〟が飛び出すのか…。ドジャースがカブスとの今季開幕シリーズを18、19日に東京ドームで行う。その最大の注目はやはり大谷翔平投手(30)だろう。昨年11月に手術した左肩の回復ぶりも順調。またとない凱旋マッチに日本球界内からは歴史的特大弾への期待が高まっており、国内最古のドーム球場が「大谷記念館」となるかもしれない。
歴史的開戦がいよいよ迫ってきた。昨季、打者に専念した大谷はMLB史上初となる「50―50(54本塁打、59盗塁)」の偉業を達成。開幕シリーズで登板する予定はないが、2年ぶりの二刀流復活に向けたシーズンを占う重要なスタートとなる。
昨年10月のワールドシリーズで脱臼した左肩の回復も順調だ。手術後に初出場した2月28日(日本時間3月1日)のオープン戦では、初打席でいきなりの本塁打。相変わらずよく分からない異次元プレーでファンの期待はますます高まっている。
日本球界関係者の一人も「もうどうなるか分からない」と苦笑いを浮かべながら「去年からドジャースと10年契約を結んだわけだから、将来的にもNPB球団でプレーする可能性はまずない。何より、プレーヤーとして今こそ脂が乗っている時期。これまで誰も見たことがない特大の一発を期待したい」と前のめりだ。
昨季の大谷が記録した最長飛距離は、20号に到達した6月18日(同19日)の476フィート(約145・1メートル)。その特大弾が生まれたクアーズ・フィールドは標高1600メートルの高地にあり、空気抵抗が少なく飛距離が伸びやすいとされる。しかし、2023年にはメジャー全体1位となる493フィート(約150・3メートル)もマーク。東京ドームはNPBの中でも最も本塁打が出やすい球場の一つで、大谷がバットの芯で捉えればどこまで飛んでいくかは未知数だ。
大谷と東京ドームといえば、23年3月に披露した世にも珍しい〝奇跡の一撃〟が記憶に新しい。WBC1次ラウンドのオーストラリア戦で、右中間席の上部にあるビジョン広告にぶち当てる一発を放ったが、その看板はくしくも大谷自身が務めた企業広告。パワーと知名度を兼ね備えた選ばれた人間にしか成し得ない離れ業だった。
それだけに、別のセ球団関係者からは「ベルーナドームには(アレックス・)カブレラがぶつけた天井部分に『2005・6・3』と書かれた記念のものがあるけど、大谷が天井とかとんでもないところに当てれば、東京ドームにも新たないい〝名所〟ができる」と記念館化を予測する声も上がっている。
東京ドームは日本初の屋根付き球場として1988年3月18日に開場し、今年で38年目。90年6月にはブライアント(近鉄)が天井のスピーカーにぶつけ、昨年9月14日には村上(ヤクルト)が右翼の看板上部にある照明付近まで飛ばす超特大弾を放っている。
カブスとの開幕シリーズ直前の15日に巨人、16日には阪神とそれぞれ「プレシーズンゲーム」が行われる。世界のスーパースターとなったMVP男が打席に立つ機会は最大で4試合。オフから「もちろん開幕を目指している」とリハビリと強化を続けてきた大谷が、〝セルフ看板弾〟を上回るインパクトを残すのか――。












