巨人は6日にジャイアンツ球場で一軍の全体練習を行い、阿部慎之助監督(45)が突然の仰天行動に出て場内を一時騒然とさせた。
この日は投手陣が主にグラウンド、野手陣は室内練習場に分かれ、時間と場所を有効活用して練習を消化。指揮官は絶え間なく行き来しながら双方の練習をチェックした。28日の開幕戦までオープン戦などの実戦の場も限られているだけに「いいアピールしてくださいよ、と。それしかないよね。俺はしっかりと見ておく」と開幕一軍入りを狙うヤングGたちへさらなる発奮を促した。
その言葉に偽りはなかった。2022年のドラフト1位・浅野翔吾外野手(20)とドラ2ルーキーの浦田俊輔内野手(22=九州産業大)が、グラウンドの外野エリアでノックを受けていた時のことだ。阿部監督は〝鬼ノック〟を敢行するのかと思いきや、外野から遠く離れた室内練習場の外部にある階段を上って2階部分へ…。「監視してなきゃいけねえからな」。そう不敵な笑みを浮かべると、豆粒ほどの大きさに映る若手2人が汗を流す姿にジッと目を凝らした。
もちろん、当事者たちは気づきもしなかっただろう。仮に指揮官らしき人物が視線を送っていると思っても、顔を判別することは到底不可能な距離だ。
すると、阿部監督は見ているだけでは飽きたりなかったのか、いたずら心に火がついたのか…。はたまた気の緩みでも感じ取ったのか定かではないが「うおおりゃあああ!」と言葉では表現が難しい大声で絶叫。何の前触れもなく響き渡った特大の〝奇声〟に客席にいたファンは「何事か」と振り向き、選手やスタッフたちも「爆発でも起きたのか?」と目を丸くしていた。
浅野たちにしてみれば、指揮官が遠方からこっそり偵察していただけでも驚きだっただろうが、謎の雄たけびにはぶったまげたに違いない。阿部監督は周囲の反応にどこか満足そうな表情を浮かべてその場を後にしたが、監視の目が隅々にまで届いていることは確かのようだ。












