井端弘和監督(49)率いる野球日本代表は6日に行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」の強化試合・オランダ戦(京セラ)に9―0で圧勝した。9安打9得点と打線が爆発すれば、投げても6投手の継投で1安打完封リレー。投打がかみ合い、危なげなく2連勝を飾った。

 オランダとの強化試合2戦で当初から挙げられていた「左の中継ぎ強化」に加え、もう1つのテーマが「新たな長距離砲の発掘」。終わってみれば5日の初戦で先頭打者弾を放った日本ハム・水谷瞬外野手(23)の活躍もあり、一定の成果が見られた。井端監督は水谷について「間違いなく球界でもトップクラスになる」と評し、ポテンシャルを高く評価している。

 一方、来年3月に迫る第6回WBCの選手選考について指揮官は「メジャーリーガーをベースに考えている」と言い切っている。第5回大会で招集メンバーに名を連ねた近藤、周東(いずれもソフトバンク)、ヌートバー(カージナルス)、吉田(レッドソックス)、鈴木誠(カブス=前回は故障により辞退)の外野手5人に水谷&万波の日本ハムコンビ、細川(中日)らスラッガータイプの新戦力がどこまで食い込めるか。この点が今後の大きなポイントになってくる。

 前回大会のMVPであり、井端ジャパンにとってもWBC連覇の中心となるドジャース・大谷が「投手兼DH」として招集される流れは既定路線だ。確実に「勝てるチーム」を作り上げていく上で、次のWBCメンバーには「守れる」ことも必須条件となる。

 こうした背景を基に鑑みると国内組若侍の中では、この強化試合2戦でスタメンとして4番に抜擢された万波に一日の長があると言えそうだ。2023年シーズンの25本塁打を自己ベストに3年連続2桁本塁打(22~24年)を放ち、球界随一の強肩を武器に外野手部門で2年連続ゴールデン・グラブ賞(23、24年)にも輝いている若き外野のスペシャリストには「次代を担う日本の大砲」との呼び声も確かに高い。

 井端監督の期待を上回る活躍を見せた新戦力が名だたるメジャーリーガーをも押しのけ、1年後のWBCでもメンバー招集の栄誉を受けることになるはずだ。だからこそ今季の万波には「最大限のインパクトを残す結果」が求められる。