これ以上は…。来年3月に開催される「第6回WBC」に向け、井端弘和監督(49)が日本人メジャーリーガーの視察を行った。近年の国際大会はすっかりドル箱となっている一方、出場選手や関係者に不祥事が〝続発〟。そのたびに映像の再編集に追われるテレビ局などは頭を抱えており、今度こそ「ノーモア・スキャンダル」が求められている。
井端監督はWBCメンバー選考のため17日(日本時間18日)からキャンプ地のアリゾナ州を訪れ、エンゼルス・菊池雄星投手(33)、パドレス・ダルビッシュ有投手(38)と松井裕樹投手(29)を表敬訪問。翌18日(同19日)にはドジャース・大谷翔平投手(30)と山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)、19日にはカブス・今永昇太投手(31)と鈴木誠也外野手(30)の調整を見守った。
その後はフロリダ州に飛び、21日(同22日)にメッツ・千賀滉大投手(32)、翌22日(同23日)にレッドソックス・吉田正尚外野手(31)のスプリングトレーニングでの練習を食い入るようにチェック。井端監督は「まずはこっち(メジャー組の出場可否)がある程度決まらないと」とチームの骨格を固めた上で、今季終盤に再び渡米するつもりでいる。
今や国際大会は国民的な関心事。昨年11月に行われ、井端ジャパンの初陣となった「プレミア12」の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画「結束、その先へ~侍たちの苦悩と希望~」も21日から3週間限定で公開中だ。
侍ジャパンを運営するNPBエンタープライズにとっても、大会の裏側を伝える映像は大きな収入源となっているが、同時に〝リスク〟も顕在化してきている。それが国際大会後に発覚するスキャンダルの数々だ。
日本代表は2023年3月に開催されたWBCの前回大会で、14年ぶりに世界一を奪還。最後は当時エンゼルス所属だった大谷(現ドジャース)がクローザーとして試合を締め、日本列島を歓喜の渦に巻き込んだことは記憶に新しい。
しかし、その後の同年5月に西武・山川穂高内野手(33=現ソフトバンク)の女性スキャンダルが表面化。後に不起訴となったものの、ドキュメンタリー映画の先行試写会が延期されるなど波紋を広げた。
さらに、昨年3月には大谷の専属通訳だった水原一平被告(40)が違法賭博への関与でドジャースから緊急解雇。銀行詐欺罪などで禁錮4年9月、大谷への賠償金として約1700万ドル(約26億円)の支払いを命じられた。WBCのV奪回シーンには大谷とともに歓喜の輪に加わる水原被告の姿もあり、お蔵入りを余儀なくされたシーンも数多く存在する。
こうした不測の事態はNPBエンタープライズだけでなく、現場の映像を扱うテレビ局にとっても頭痛の種。双方の関係者は「それ(スキャンダル)を念頭にカメラを回すことはできないし、(未来を)予測することも不可能。現場は目の前で起きている状況を忠実に記録することしかできない。起きてしまったことに対しては、その時々で対処していくしかない」と悩ましげだ。
昨年暮れには西武・源田に不倫スキャンダルが発覚。また、13年のWBCから昨秋のプレミアまで6大会連続で「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務めてきた中居正広(52)も、スキャンダルで芸能界を引退した。
混乱を未然に防ぐことは極めて困難。結局は侍戦士、それを取り巻く関係者のモラルが問われている。












