ソフトバンクは26日に韓国・ロッテとの練習試合(宮崎アイビー)を行い、1―6で惨敗を喫した。試合後の小久保裕紀監督(53)は、開幕一軍へ当落線上で争う若手選手たちに苦言を呈した。

 打線に元気がなかった。チームは散発4安打で、得点は井上のソロ本塁打のみ。その井上についても指揮官は「あまり状態は良くない」とバッサリ斬り捨てるなど、表情は終始険しいままだった。この日は笹川、リチャード、正木のクリーンアップのバットも湿り、安打は正木の1本だけ。笹川には落球もあり、攻守で精彩を欠いた。

 内容もさることながら、小久保監督が厳しい言葉を並べたのも首脳陣が描く青写真とは程遠い状態にあるからだ。

 今季から柳田を左翼にコンバートするものの主にDHで起用する方針。その左翼を「競争枠」とし、次世代の主力育成の場としようとしている。さらに、チーム内には次善の策として左翼争いが低調に終わったとしても、一塁のポジションを〝第2の競争枠〟と捉える向きもある。大砲候補のリチャードが少ないチャンスを生かし「一塁・山川」とDHに分け合う成長を見せてくれれば、チームの未来は開けるという算段だ。それだけにこの日、3人が存在感を示せなかったことは首脳陣としてももどかしい結果だった。

 今キャンプでは新たに「S組」を導入。主力選手に調整を一任し、若手のアピールの場を増やしたが、来月4日からは主力たちも実戦に加わってくる。それまでに残されたチャンスは3試合。開幕一軍へ少ない枠をモノにするために、若手はこの絶好の機会を生かし、激しいサバイバルを勝ち抜かなければならない。

 小久保監督は「とてもそんな争いをしているようには見えんね。残念ながら」とため息をもらし「これだけ打席に立てるのはあと3試合ですよと。分かっているのかなと思いますけどね」と奮起を促した。

 オープン戦も本格的に始まり、選手の振り分けもいっそうシビアになってくる。若鷹たちはどんな姿を見せるのか。