結局、打つだけでは生き残れないということなのだろう。広島は24日の中日戦(北谷)に3―6で敗れ、オープン戦初黒星を喫した。

 2戦目にして懸念材料が噴出した。6失点のうち、2失点が投手に自責がつかない野手の失策絡み。この日は内野陣が4失策を喫し、三塁で先発出場した3年目・内田湘大内野手(20)は2失策。二塁の2年目・佐藤啓介内野手(23)、一塁のドラフト4位・渡辺悠斗内野手(22=富士大)がそれぞれ1失策で足を引っ張った。

 新井貴浩監督(48)も「ちょっとピッチャーがかわいそうだった。やっぱりレギュラーとか一軍にいる選手は…ウチは守備のいい選手が多いんで。まだまだやることがたくさんあるということ」と若鯉たちの課題を素直に吐露した。

 この日、守備でミスした3選手は、主に打力を買われて一軍キャンプに招集された。昨季のチームはリーグ最下位の打率2割3分8厘、415得点は5位と攻撃力アップが課題だっただけに、今キャンプでは打撃中心のメニューが多く組まれてきた。

 一方、必然的に守備や走塁などにかける時間は減少。首脳陣も打撃重視によるリスクを想定していたが、早々と不安を露呈してしまった格好だ。それでも指揮官は「やっぱり去年の一番のウイークポイントっていうところをやっているわけだから」とブレることなく、今後も打撃練習に比重を置くつもりという。

 3月以降は菊池や秋山、会沢などのベテラン勢もオープン戦に出場してくる。レギュラーの座を長らく死守してきた秋山は、西武に所属していた若手時代から事あるごとに〝球界の格言〟を叩き込まれてきたという。それは「打てなければ、試合に出られない。守れなければ、レギュラーになれない」というものだ。

 鯉将が今季のテーマに掲げる「世代交代」は、遠く険しい道のりとなりそうだ。