阪神・梅野隆太郎捕手(33)が充実の春を送っている。沖縄・宜野座キャンプは20日で第5クール初日を迎え、梅野は投内連係など野手のメニューを消化した後、ブルペン入り。現役ドラフト右腕の畠や、ドラフト3位・木下里都投手(24=KMGホールディングス)らニューカマーの球を受け、意見交換にも時間を費やした。
チームにとって梅野&坂本の後継となる次世代捕手の育成は重要な課題。だが、この命題がクローズアップされるたびに、両者のリーダーシップや存在感、豊富な経験ばかりが際立つ形となっている。今キャンプ中、藤川監督が最初に名指しで称賛した選手は他ならぬ背番号2だった。
「梅野のこれまでの取り組みは心強い。若い選手が出てこようとすると、黙っていないところを見せてくれている」。指揮官は4日にそう話していたが、当の梅野本人は「俺はもう報道は見らんようにしているけんね」と指揮官の発言自体を知らなかったという。
いい時は過剰にチヤホヤされ、状態を落とせばこれでもかとばかりにボロカスに叩かれる。人気老舗球団ならではの〝フルコース〟を2周も3周も味わってきた男だからこそ、自分に何が必要で不要かを熟知しているのだろう。
今年6月で34歳。とはいえ、まだまだ後進に道を譲るつもりなど1ミリもない。「ねえ。周りは勝手にベテラン、ベテランって(笑い)。捕手だったら年齢的にも本領発揮はここから? そりゃ、もちろんそうですよ」といい意味で自信を漂わせ「今は体を追い込んで、自分のいいあんばいで開幕を迎えることが一番」と落ち着いた表情で語る。
矢野燿大(阪神)、谷繁元信(中日)、阿部慎之助(巨人)などの一流捕手は、30代後半に入ってからも豊富な経験値を武器にチームをけん引し続けた。梅野もここからがしぶとく、強そうだ。












