【フロリダ州ウエストパームビーチ14日(日本時間15日)発】ビザ取得のため、渡米が遅れていたナショナルズの小笠原慎之介投手(27=前中日)がチームのキャンプ2日目から合流した。

 この日は気温27度、湿度76%とフロリダらしい蒸し暑い朝を迎え、小笠原は午前10時ごろにフィールドに姿を見せるとファンのサインに丁寧に応じ、チームメートやコーチたちと笑顔であいさつを交わした。

 他の投手陣とともにストレッチやキャッチボールを終えると、さっそくブルペン入り。直球にカーブ、スライダー、チェンジアップを交えて計40球を投げ「初日なのでちょっとフワフワしている感じもあったが、(自分)らしさは出せたかな。思いのほか投げられていたのでよかった」と振り返った。

 投球練習をチェックしたジム・ヒッキー投手コーチは「まず第一に、彼が昨日は一日中(日米間を)飛んで夜遅くに到着し、今日ブルペンで投げると考えていたことは非常に印象的だと思った。そして球種のレパートリー、安定した腕の振り、投球数など全体的に感銘を受けた」と目を見張った。

 初日を終えて滑りだしは上々。小笠原は「無事に1日を終えてホッとしている」とひと息つきながら「これからも監督たちとミーティングをして、今後のプランについても話し合うと思う。そこで自分の意向やプランニングを伝えたいが、まずはナショナルズのプランニングに合わせるというのが一番」と展望を明かした。

 中日で過ごした9年間は青色のユニホームに身を包んできた。それが赤に変わったとあって「僕は違和感がある」と言うが「今日は松坂(大輔)さんが(テレビの取材で)来てくれて、『全然似合っているよ』って言ってくれたので、僕も慣れるのは時間の問題かなと思う」。ただ、思わぬ〝誤算〟もあったようで…。

 リゾGMは「彼(小笠原)は『シノと呼んでください』」と伝えてきたと明かしていたが、小笠原本人は「いや、(ディナーの席で)『シン』って言ったつもりだったんですけどね。たぶん聞き間違いです(笑い)」とのこと。慌ただしい合流となったが、笑顔が絶えない初日だった。