新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀(45)が棚橋弘至(48)に引導を渡すことを宣言した。3月6日大田区大会でV1戦に臨む後藤は、来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋の〝最後のIWGP戦〟に指定。団体の旗揚げ記念日に、ベテラン同士の最高峰王座戦で一つの時代にピリオドを打つつもりだ。
後藤は11日大阪大会でザック・セイバーJr.を撃破し、実に9年ぶり9度目の挑戦でついに団体最高峰王座初戴冠。一夜明け会見では「これからも世界ヘビーのベルトに恥じないよう、感動と興奮、(見た人が)『明日も頑張ろう』と思えるような試合をチャンピオンとしてしていきたい」と所信表明した。
初防衛戦の相手は後藤の指名により棚橋に決定。2007年11月の両国大会で初めて当時の最高峰王座IWGPヘビー級に挑戦した相手が棚橋だった。本紙の取材に応じ「かつて俺たちの戦いから新日本を盛り上げた自負が、俺にもあるので。それから時を経て、同じことができるわけじゃないけど、次は俺が王者という逆の立場で戦うことに意義があるんじゃないかと」と思いを明かした。
棚橋のIWGP世界王座挑戦は23年2月の米国・サンノゼ大会以来2年ぶりとなる。今年に入り引退ロードを歩んでいるだけに、今回がラストチャンスとなる可能性も大いにある。自身も不退転の決意で大阪決戦に臨んでいた後藤は「棚橋さんにも最後のつもりで挑んできてほしい。棚橋弘至の最後のIWGP戦の相手は俺しかいないんじゃないかと思ってます。最大限の棚橋さんを引き出した上で引導を渡しますし、その試合で下の世代に『プロレスとはこういうものだ』と示したい」と、長年にわたって激闘を繰り広げてきた相手としての使命感に燃えている。
その舞台が団体の旗揚げ記念日というのも何やら運命じみている。後藤は「(棚橋が)新日本の象徴的存在だったわけじゃないですか。それを見せなきゃいけない大会だと思うんです。今までの棚橋さんの集大成を見せてほしいし、俺が引き出したい」と言い切った。
新世代が台頭していた団体の中で、キャリア22年目のベテランが最高峰王者となったことで潮流の変化が訪れつつある。「俺らキャリアのある人間がもっと輝けるプロレス界でありたいし、まだ革命の最中ですから。俺が王者になったのを起点にこういうタイトルマッチが組めるわけじゃないですか。引退間近の人間がこんなに頑張っているんだって世間に示して、日本全体、世界全体を活性化させたい」と何やら壮大な野望とともに、荒武者の防衛ロードが始まる。












