勝って兜の緒を締めた。巨人の阿部慎之助監督(45)が2―0で勝利した10日の中日戦(バンテリン)後、凱旋出場となった中山礼都内野手(22)に雷を落とした。
接戦を制した。初回にヘルナンデスの8号ソロで先制すると、3回にもヘルナンデスが適時二塁打を放ってさらに1点を追加。先発の井上も6回無失点と好投すると救援陣のケラー―バルドナード―大勢と無失点リレーでつないで2点のリードを守り切った。
阿部監督も「なんとか今日はいい形で勝ちたかったんで、今のうちの一番いい勝ち方だったんじゃないかなと思います
と手応えをつかんだが、ヤングGのミスに話題が移ると厳しい言葉が飛んだ。
問題の場面は2回の守り。先頭の4番・細川を簡単に打ち取ったかに見えた三ゴロへの打球を、中山は一塁へ高投(記録は内野安打)…。失点にこそつながらなかったが、2打席連続三振と打席でも結果を出せなかった中山は4回からベンチに下がった。
これに阿部監督は「誰が見てもアウトにしてほしいのに、普通にセーフになっちゃう。しっかり守ってほしかったし、投手に迷惑かけてしまった。決して難しい打球処理じゃなかったと思うので。そこら辺がまだ一軍では使えないのかなって僕は思ったのですぐに代えました」とバッサリ切り捨てると、11日からは二軍に降格させ、ファームからは湯浅が昇格することも明かした。
2―9で大敗した前夜の悔しを晴らす勝利となった中で、あえて厳しい言葉で若手に苦言を呈した指揮官。チーム内からはその「狙い」について、こう推測する声が以前より出ていた。
「監督は勝っても手放しに褒めて終わることは多くはないじゃないですか。勝った時だからこそ課題や反省点に目を向けることができるし、チームの気を引き締めるためにも『鉄は熱いうちに打て』のような思惑もあるのでは」(チーム関係者)
勝敗関係なく、一試合、また一試合と日々切り替えて臨んでいかなければいけないシーズン。勝利の喜びの裏で落ちた雷の裏には、長丁場を戦い抜くため、阿部監督なりのナイン操縦術があったのかもしれない。












