12球団最年長指揮官の「古ダヌキ」が「北のキツネ」につままれた――。阪神は交流戦開幕ゲームとなった29日の日本ハム戦(甲子園)に2―8で完敗。投打に精彩を欠く試合内容で今季ワーストタイとなる6点差負けを喫し、首位・広島とのゲーム差は1に広がった。
球場が大きくどよめいたのは試合前の両軍指揮官によるメンバー表交換の場面だ。かねて敵軍の将である新庄監督は「まあまあ、見といてください」と古巣・阪神の先輩でもある岡田彰布監督(66)に対し、何らかのサプライズを仕掛けることを示唆していたが、何と阪神のユニホームを身にまといグラウンドに登場。背番号は自身が虎入団当初に与えられた「63」。縦じまがよく似合うスリムなスタイルは現役時代と何ら変わらぬままとあり、〝元・虎のプリンス〟の華麗な姿に4万2068人の大観衆も大きく沸いた。
面食らった表情の岡田監督は、北のビッグボスにせがまれるまま、異例の記念撮影にまで応じてしまうことに。百戦錬磨で鳴らす虎のマエストロだが、この時ばかりは少々笑顔がひきつっているようにも見えた…。
現役時代から数々のサプライズパフォーマンスを行いファンを楽しませてきた新庄監督だが、その際には周囲に周到な根回しを怠らないことでも知られていた。だがこの日の〝掟破りのタテジマ姿〟に関しては阪神球団幹部も、現場スタッフも「まるで聞いてなかった」、「全然知らんかったわ」と口を揃える。どうやら今回ばかりは正真正銘のサプライズだった模様だ。
昨季の日本一ナインは12残塁の拙攻も響き、若手主体の日本ハムに終始主導権を握られたまま敗北。岡田監督も「チャンスつくっても返さなアカンやん。5回までに逆転できる(試合展開)やろ。普通にやっとったら追い越せるよ」と試合後はボヤくしかない。今回ばかりは新庄劇場に完全にのみこまれてしまった格好だ。












