新日本プロレス31日の浜松大会で、KOPW保持者・グレート―O―カーンがタンガ・ロアとの「地方再生マッチ~浜松編~」を制しタイトル防衛に成功した。
2020年8月に設立された同タイトル史上最も偉大な保持者との呼び声高いオーカーンは「NEW JAPAN CUP(NJC)」で事実上の優勝を果たしながらタンガに不覚を喫し1回戦敗退。因縁の相手との争奪戦が組まれると、ルールプレゼンテーションでは類いまれなるプロレスIQの高さでファンの心をわしづかみにし、自身提案の「地方再生マッチ」が採用された。
同ルールは3ラウンド制で行われ、2ラウンド先取した方が勝者。1ラウンド目は10分間でより多くのカバーカウントを取った方が勝利、2ラウンド目は浜松餃子の大食い5分間対決、3ラウンド目は時間無制限4コーナータッチルールでそれぞれ行われる。斬新かつ名勝負必至のルールはまさに天才の発想そのものであり、どっから見ても、誰とやっても、負ける要素が一切見つからねぇ。完成したんだよオーカーン流が、と言っても過言ではない気がする。
合計カウント8対9で第1ラウンドを落としてしまうという大番狂わせを許してしまったオーカーンだが、ヒーローとはいつの時代も窮地に追い込まれて真価を発揮するもの。後がない第2ラウンドの大食い対決では、鬼気迫る勢いで浜松餃子を口に運び続ける。昨今では肉体作りのために食事制限をするレスラーも多いが、禁欲の果てにたどりつく境地など高が知れたものッ 強くなりたくば喰らえ!!! 結果的にタンガの34個に対しオーカーンは37個で上回り、イーブンに戻すことに成功した。
そして迎えた最終ラウンドは、浜松餃子によって満腹状態となった両雄が最後の力を振り絞る死闘となった。何度も逆流しそうになりながらも、オーカーンは決して漫然と口に浜松餃子を運んでいたわけではない。「何を前にし――何を食べているのか意識しろ。それが命喰う者に課せられた責任――義務と知れ」という鉄則を守るように戦いに集中すると、互いに3コーナーにタッチを終えた最終盤に完全無欠のエリミネーターでタンガをKO。タンガよ、100年たったらまたやろうやとばかりに振り切って、最後のコーナーにタッチすることに成功した。
試合後のリング上では全人類必聴の大演説。「新時代はもう、始まってるんだよ! プロレスって言えばグレート―O―カーン、そういう風にしてやる。まずは日本、まずは地方から一歩ずつだ。今宵、浜松で歩んだ一歩は大きな一歩となるだろう」と高らかに宣言した。さらに「地方再生」を掲げた偉大なる支配者らしく浜松に「この余がKOPW、そして新日本の支配者である限り、その辺で泣いてるガキ見つけたら『浜松餃子食うか』って広報してやるよ! 喜べ!」とエールを送ると、愚民どももひれ伏すしかなかった。
オカダ・カズチカやウィル・オスプレイと言ったトップ選手が退団し、NJCを新世代の辻陽太が制したことで、新日本は時代の転換点を迎えている。プロレス界の次代を担うという噂でもっぱらのオーカーンは「新世代のヤツら、やり方はみんな違うよ。進んでいる道も全員違うよ。どっちがより新日本プロレスを盛り上げられるか、引っ張って行けるか、そういう勝負してるんだよ。辻…先行ったと思うなよ。負けてねえからよ」とキッパリ。「このKOPW…Kingly・O―Khan・Perfect・Way(王らしいオーカーンの完璧な道)。その名に恥じぬように、世界ヘビーとは違うベクトルの、されど確かに一番強くて、一番面白くて、一番有名なベルトに、色に、余が染めてやる。ひれ伏せ、愚民ども」と、ついにこれまで不明とされてきたKOPWの解釈を明らかにしつつ高らかに宣言した。
ともあれリング上のみならず、地方再生という日本全体の課題にまで取り組む器は、もはやレスラーという枠に収まるものではない。政界進出の期待が高まるのももはや時間の問題で、腐敗しきった政治とカネの問題を解決するのはオーカーンしかいないと言っても過言ではない気がする。













