「ちょっと一発かましたったわ」。阪神・岡田彰布監督(66)は会心のドヤ顔で会見場から引き揚げると、小さな声でそうつぶやいた。

 報道陣がどっと沸き、巨人・阿部監督の表情が引きつったのは28日に東京ドームで行われた監督会見での一幕だった。「相手チームで警戒する選手は?」と問われた虎のマエストロは「一番注意していたのは新外国人だったんですけどね。いなくなってちょっと拍子抜けで」。直前の26日に巨人から電撃退団することが決まったばかりの元メジャーリーガー・オドーアを巡る一連の騒動を容赦なくイジり倒し、Gの〝新米指揮官〟に、12球団最年長監督としての貫禄を見せつけた。

 その後に行われた全体練習終了後、改めて虎番記者の取材に応対した岡田監督は「だってオマエ、ホンマの話やんか。一番の新戦力が外国人やったわけやからな」とニヤリ。その一方で「今年は俺は混戦になると思ってるからな。去年みたいにそんなにうまくいかないよ。長いシーズンはそんなに甘いもんちゃうよオマエ」とかぶとの緒を締めることも忘れなかった。

 開幕直前に勃発した「オドーア事件」は巨人にとって最も触れてほしくない案件。それを衆人環視のもとで〝ド直球〟で突っ込まれ、巨人関係者の間からは「まさかあの場であのネタをブチ込んでくるとは…。岡田さんはさすがですね。しかも言い方が柔らかく、面白いからカドが立たない。さすがです」と脱帽した様子だったが…。

 開幕前日の〝前哨戦〟はひとまず岡田阪神に軍配が上がった格好だが、今季はどうなるか。