第96回選抜高校野球大会の第7日(26日)第1試合で健大高崎(群馬)が明豊(大分)に4―0で勝利。降雨の影響で試合開始が大幅に遅れた中で〝スーパー2年生投手コンビ〟の安定感と好走塁が光った。

 先発したエース左腕・佐藤(2年)は106球を投げて7回2安打無失点。2番手・石垣(2年)も2回1安打無失点で抑え、完投リレーを飾った。打線は適時打こそ出なかったが、相手の野選や失策に乗じて得点を重ねた。無双投球でチームをベスト8に導いた佐藤は「打たれても平常心で投げることができたし、緩急を使って打ち取れたので良かったです」と笑顔で振り返った。

 V候補にも挙がる健大高崎ナインの強さは、なんと「ラップ」からきているようだ。ナインの間ではラップバトルが昨夏からはやっているといい、選手の1人は「主力選手だけで野球をせず、みんなが表に出る場面をつくろうと思ってやっている。エミネムだったり、好きなラッパーをマネして、寮や練習の昼休憩でもラップバトルをやっています(笑い)」と明かす。

健大高崎の2年生左腕・佐藤龍月
健大高崎の2年生左腕・佐藤龍月

 それだけでなく、チームを支える小谷コーチの結婚式には、ラップの動画をプレゼント。センバツ大会前の練習試合では地元高校から送られたエールにラップで返したという。「コーチは喜んでくれましたし、ラップで返したのは結構、盛り上がりました。お互いの絆が深まっていると思いますし、チームワークにつながっています」と熱弁する。この日好投したエース・佐藤からも「元気が出ますね」と好評だ。

 次戦は第9日第2試合で昨春Vの山梨学院に挑む。ラップで仲を深めた仲間とともに、チーム初の甲子園Vを目指す。