日本維新の会・音喜多駿政調会長は14日の参院政治倫理審査会(政倫審)で、自民党・安倍派の政治資金パーティー収入不記載問題を追及した。

 参議院での政倫審は、安倍派の参院会長だった世耕弘成前参院幹事長、西田昌司参院議員、橋本聖子元五輪担当相の3人が出席した。

 世耕氏は「国民の政治に対する信頼を大きく毀損し、深くおわびする」と陳謝した上で、パーティー券販売ノルマのキックバック(還流)について「関与したこともなければ、報告、相談も受けていない」と説明した。

 一方、西田氏は同派裏金事件に「積極的に『還付金が欲しいから続けてくれ』と言った議員と(同派の会長だった)安倍晋三元首相が、『やめろ』と言ったのに続けた派閥幹部は、大変責任重大だ」と批判した。

 最後に弁明した橋本氏は「改めて深くおわび申し上げます」と謝罪の言葉を述べた上で「清和研の会計や経理には一切関わってなく、帳簿、通帳、収支報告などを見たことがありません。(派閥からのキックバックは)適正に処理をされているものと認識していた」とした。

 終了後、世耕氏と西田氏に質問した音喜多氏は国会内で囲み取材に応じ、政倫審をこう振り返った。

「世耕議員の釈明は極めて不十分であり、無責任なものであったと受け止めた。『(キックバックを)知らなかった』ということであれば、派閥の幹部として調べる責任があると思います。20何年前から始まったことであれば、当時(同派会長だった)森(喜朗)さん、ご存命なわけですから、事情が分かる人に聞きに行く、こうした最低限やるべきことがあろうと思いますけども、そうした気概は世耕議員から感じられなかった。真実の追及なくして〝政治とカネ〟の問題の解決はないわけですから、責任を重く受け止めてもらいたい」

 西田氏と橋本氏は派閥のキックバックを知らなかったと弁明した。

「報道で知ったということですから、なかなか議論が深まらなかったと思います。多額なお金をもらって秘書に任せきりだったということは、信じがたい思いもありますけども、一方で安倍派の議員の中で、裏金を受け取っていた議員には、自民党の報告書に基づきましてもキックバックを再開してほしいと言っている議員がいること、不記載が15名いたのは(自民党の)調査から明らかになったわけですから、キックバックの存在を知っていた、不記載と知りながら(お金を)受け取っていた議員の方には弁明に出ていただいて、実態を解明していただく必要があると強く感じた次第です」

 野党は自民党の聞き取り調査を受けた安倍派や二階派の国会議員31人、離党した大野泰正議員の計32人の政倫審出席を強く求めている。

 今後、維新の方針について「32名全員に出てきていただいて、特に不記載であることを知っていたキックバックを認識しながら(お金を)受け取っていた議員にはどういう認識で、誰からの支持で還付金が行われていたのか、より詳しく問い詰めていく必要がある。わが党としては引き続き、32名全員の政倫審出席を求めて行く、それが終了するまで幕引きするつもりはないと申し上げたいと思います」と語った。