ベールを脱いだ。今季から先発に転向するソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が10日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で来日8年目にして初の先発マウンドに上がった。昨季まで中継ぎエースに君臨してきた左腕は、新たな職場で4回1失点と上々のスタート。最速151キロ、奪った三振は1つという内容だったが、テーマに掲げる〝打たせて取るスタイル〟を完遂する投球センスの良さが際立った。

 戦況と打者に応じてギアを入れ替え、クレバーに凡打の山を築いた。予定の4イニングを投げて、球数61球。登板後はそのままブルペンに直行して、20球を投げ込んだ。〝おかわり〟の意図を「5回を投げ切るイメージ」と、開幕へ向けた調整は順調そのもの。左腕は登板後「日本でこのくらい長く投げたことがなかったので、もう少し疲れるのかなと思ったけど感覚よく投げられた」と、日本での先発デビューに自ら及第点を与えた。

 見守った倉野チーフ投手コーチは「スタミナのところが一番の課題になってくると思っていたけど、今日見ているとそんなに問題ないというか、スムーズに入っていけそうな印象。想像していた以上に、先発としてやれそうだなという思いが強くなった。かなりの戦力になる。本当に素晴らしかった」と高く評価。小久保監督も「十分じゃないですか。初めてのチャレンジ、体力面以外はなんの心配もしていない」と語った上で「スタートは3月の終わりから入ってほしい」と開幕ローテーションの一角として大きな期待を寄せた。

 首脳陣は休養を与えながら、モイネロの好パフォーマンスを引き出す方針だ。山川、ウォーカーを補強した打線は球界屈指の破壊力を誇る一方で、先発陣の充実度に一抹の不安を抱えるホークス。「先発モイネロ」が救世主となる。