ウクライナ研究の第一人者で神戸学院大学教授の岡部芳彦氏が10日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。北極圏の刑務所で死亡した反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏のウクライナでの評判について語った。

 番組ではナワリヌイ氏の活動を引く継ぐ決意を示した妻ユリア・ナワルナヤ氏について特集。

 岡部氏はナワリヌイ氏はウクライナ国内では「正直言うと、メチャクチャ評判が悪い。かなり評判が悪いですね」と証言し、「彼は一言で表すと左派のロシア民族主義者。ウクライナの一番過激な人たちはナワリヌイが死んだ時『また一人ロシアの民族主義者が減ってよかった』とまで書いていた。だから、ユリアさんがそれを引きついでしまうとよくない」と指摘した。

 その上でユリア氏について「一般論なんですけど、ロシア人ってどうしようもないぐでんぐでんに酒を飲むオヤジとかが、奥さんにぴしゃっと怒鳴られてシャキッとすることがよくあると言われている。これはロシアでウケる女性像の一つ。もう一つは貞淑な妻というのも今までウケてきた。(ユリア氏は)ナワリヌイを陰で支えてきたというのもウケてきたので、両方の側面を持っているという意味では強味かなと思う」と評した。

 また、ナワルナヤ氏の死因について「本当に自然死なのか?」と聞かれると岡部氏は「彼が収監されていたところはその日の気温がマイナス38度なんですよ。ロシアって室内って10度ぐらいあるので、高低差50度ぐらいを出入りさせられてると、まああるんじゃないか。ウクライナの情報総局は自然死だっていう発表はしてますね」と見解を示した。