フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成したプロスケーター・羽生結弦(29)と〝大スター〟との豪華コラボに、会場中が大盛り上がりを見せた。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から今年で13年。自身が座長として「羽生結弦 notte stellata」(宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)で、被災地から希望を発信した。初日公演(8日)では女優の大地真央(68)と「カルミナ・ブラーナ」を披露。2人のフィニッシュシーンを見届けた観客からは、スタンディングオベーションが沸き起こった。

 この演目は「まだ世界をちゃんと知らないすごく無垢な少年」がテーマ。「少年が成長していくことによって、運命の女神が現れて運命にとらわれていく。自分が自由に無垢に動くだけじゃなくて、運命の歯車に左右されていく。自由には動けなくなっていく。最終的にはその運命も全て受け入れて、自分がこの運命そのものと対峙しながら。でも、自分の意志で進んでいくんだというストーリーがあります」と意図を明かした。

 その上で「僕はこのストーリーの中に、何かその津波だったり、震災であったり、今、能登半島のこともありますが、天災だったり、そういう人間の力ではどうしようもない災害だったり、苦しみ、なんかそういう苦しみを感じたとしても、そこに抗いながらも、それを受け入れて進んでいくんだというメッセージみたいなものを込めたいなと思いながら全て滑ってはいます」と説明した。

 観客の反応には「僕はいっぱいいっぱいやってますし、大地さんとも何回も何回もリハーサルを重ねて、本当に細部まで大地さんもこだわってくださってできあがった演目なので、自信を持って、胸を張ってみなさんにお見せできるコラボレーションになったなというふうに思っています」と充実の表情。10日まで3日間の日程で行われるショーを通じ、自身の思いを伝えていく。