ソフトバンクは3日のプレシーズンスペシャルマッチ、韓国・斗山戦(ペイペイドーム)に5―2で快勝。今季初となった本拠地開催で対外試合6連勝を飾った。

 先発スチュアートが3回無失点の快投を演じ、藤井、松本裕、オスナの〝勝利の方程式〟が3回パーフェクト、ドラ2・岩井も1回無失点。鷹ファンにとっては見どころ満載の内容だったが、その中でも最も印象的だったのが「1番・中堅」でスタメン起用された育成4年目の川村友斗外野手(24)だ。1安打1打点1盗塁の活躍で、小久保監督は「今日は川村が一番」と手放しでたたえた。

 初回、右前打で出塁してすかさず二盗に成功。近藤の右翼線を破る先制2点適時二塁打を呼び込んだ。4回一死三塁の場面では、交代したばかりの左投手から初球を中犠飛。結果を残した川村は「打つだけではない。代走だったり、守備からいったとしても一軍の戦力として認められるようにいきたい」と力を込めた。

初回、二盗に成功した川村友斗
初回、二盗に成功した川村友斗

 仙台大から2021年育成ドラフト2位で入団。北海高2年時に夏の甲子園大会では2本塁打を放ち準優勝に貢献するなど、パワーも兼ね備えている。昨春も一軍オープン戦に抜てきされ12試合に出場して打率3割5分7厘、1本塁打をマークしたが、オープン戦最終盤に二軍降格。最後まで一軍に昇格することができなかったが、10月に行われた巨人とのファーム日本選手権では3安打2打点の活躍でMVPに輝き、二軍の指揮を執っていた小久保監督を胴上げしている。

 2月28日の西武との練習試合では2本の二塁打と三盗も決めて猛アピール。昨季まで川村を直接指導していた指揮官は「スタートを切るセンスは1年目からありましたよ。ゲームでのスタートを切る思いきりの良さは二軍監督時代から。僕の中では一番スタートを切れる選手でした」と積極的な走塁に目を細める。

 鷹の育成にとってペイペイドームは憧れの聖地。「支配下にならないとこの舞台では試合ができない」と背番号132は再び戻って来ることを誓う。育成大国の鷹に新たなシンデレラボーイが誕生するか。