【グラゼニ球論・金村暁】沖縄・名護キャンプを終えた日本ハムでは、新戦力の台頭がありました。その筆頭格がドラフト2位ルーキー・進藤勇也捕手(21=上武大)です。
キャンプでは、大学ナンバーワン捕手の触れ込みにたがわぬ実力を披露しました。キャッチング、ブロッキング、座った時の構えなど、ひと言で言えば本当に完成されているという印象です。特に球の握り替えができなくても、強い送球をできる肩には目を見張るものがあります。日本ハムの捕手陣は伏見に田宮、清水と人材豊富ですが、確実に一軍戦力になるだけの力量を見せました。
もちろん、捕手という特殊なポジションの特性上、ルーキーの彼にはまだまだ煮詰めていかなければならないことがたくさんあります。
その一つが投手との信頼関係の構築です。投手から信頼される捕手になるためには、各投手の球種や配球パターンだけでなく、性格面など細かい部分まで常にアップデートしていく必要性があります。
そこで欠かせないのが会話です。とにかくコミュニケーションを絶やさない。まだ21歳でチーム内には年上の投手の方がはるかに多いですが、ひるまずに飛び込んでいく。それはグラウンドだけでなく、試合中のベンチやロッカールーム、遠征先の食事会場や飲み会など機会はいくらでもあります。
これもまたポジションごとの特性とも言えますが、投手は往々にして我が強い生き物。先発なら加藤貴、山崎、伊藤、中継ぎなら宮西と、長丁場のシーズンを知る経験豊富な面々が数多くいます。
プロの捕手として地道な情報収集は必須です。用事がなくても〝うっとうしい〟と思われるぐらい「いいですか?」と密着して、投手が何を話しているか、会話に耳を傾け続ける「行動力」が何よりも大事になります。日々コツコツとチームの投手陣を「知る努力」を続けていくことが〝一人前〟になるための近道となるはずです。(本紙評論家)












