阪神・佐藤輝明内野手(24)が23日、オープン戦初戦となる巨人戦(那覇)で1号2ランを放った。

 6点ビハインドとなった3回二死二塁の場面だった。2番手・赤星の投じた初球、145キロの内寄り直球をドンピシャの豪快スイング。打球は強い逆風をものともせず、右翼最上部の防球ネットにまで達した。追い風なら場外弾と思わせる大飛球にスタンドの1万4000人ファンもどよめいた。

「1球で打てたんで、そこは良かったと思います。しっかり角度がついていい当たりが打てた」と自画自賛。相手の失策が出た直後のファーストストライクを一振りで仕留め、本人も納得の超特大の〝今季初アーチ〟となった。

 2021年の1年目から24本塁打を放った佐藤輝は、球団新人の最多本塁打記録を更新。22年も20本、23年も24本と3年連続20本以上を重ね通算68本塁打を誇る。それでも周囲の期待度が〝インフレ状態〟でポテンシャルを生かして切れていないという声も少なくない。ただ、この日の打球を見れば今季の30発超え、通算100号も期待せずにはいられない。

 昨年末には渡米しトレーニング施設ドライブライン・ベースボールを訪問。「これまでは股関節を上手に使うことができていなかった」と改善点を見つけて春季キャンプに臨み、覚醒への準備は整った。理想とする打撃を試合で発揮するには今はバットを振り続けるしかない。

 ここまで佐藤輝の実戦成績は13打数8安打で打率6割1分5厘。6試合連続安打中と好調をキープしている。そんな若き主砲に岡田監督は「別に何にもないよ。使うんやから。使う選手やねんから」と多くを語らない。指揮官の表情は「そんなんやって当然」と、そう語っていた。