球団初の連覇を狙う阪神に〝試練〟が訪れた。第5クール初日の22日に、梅野隆太郎捕手(32)が打撃練習などを行わず病院へ直行。状態を問われた岡田彰布監督(66)は「なんかおかしいんよな。右肩の後ろが…って言っとった。時間がかかるかは分からへん。チームドクターが明日(23日に)来る言うてたから、もう1回診てもらうとか言ってた」と説明した。

 梅野は昨年の春季キャンプでも右ヒジの違和感を訴え、別メニューで調整。昨季の開幕戦ではスタメンマスクをかぶったが、2年連続となるキャンプ終盤での〝異変発生〟だけに状態が心配される。

 また、第2クールの8日には一軍スタートだった中川勇斗捕手(20)が、練習中に右足を負傷。軽傷と診断されたものの10日から具志川の二軍キャンプで調整を行っていることもあり、指揮官は「キャッチャーおらんのにな、オマエ。ケガするのキャッチャーばっかりな気がするな」と頭を抱えた。

 23日に行われる巨人とのオープン戦(那覇)では梅野をスタメン起用する予定だったが、坂本誠志郎捕手(30)に変更し、二軍から藤田も合流予定。「先発陣はある程度坂本で、あとは栄枝とか藤田とかその辺で、もうやっていかなしゃあないよな」(岡田監督)

 一方で、ある投手は梅野について「まだ開幕まで1か月あるし、逆に焦ってもらっても困る」と指摘。そして「梅野さんは開幕への思いも強いと思うし、シーズン通して梅野さんは絶対必要な存在なので。本人が一番分かってるかなと思いますが、焦らずゆっくりでいいんじゃないかなと思います」とも続けた。現状では状態こそ不透明とはいえ、これまで数々の修羅場をくぐり抜けてきた梅野ならば、今後も「マイペース調整」を貫くことによって必ずや開幕に照準を合わせてくるとみているようだ。

 ただ、経験豊富な梅野が仮に離脱となると連覇を目指す岡田阪神にとって大きな痛手となることは間違いない。いずれにせよ、扇の要を巡る虎の〝内なる戦い〟は今後もシ烈さを増していきそうだ。