22日の東京株式市場は日経平均株価が一時約660円上がって午前10時過ぎ、1989年12月29日につけた終値3万8915円の史上最高値を上回る3万8924円に達し、その後にやや下げた。

 先週は終値で3万7000円、3万8000円と節目を次々とクリアしてきた日経平均。今週は3日連続で下落し、21日の終値は3万8262円だった。〝ゲームチェンジャー〟となったのはかねて注目されていた米半導体大手エヌビディアの2023年11月~24年1月期決算。日本時間22日朝、同社発表のプレスリリースでは「レコード」と複数の新記録を含むすさまじい数字が躍っていた。

 この四半期、同社の売上高221億300万ドルは前年同期比で約3・7倍、純利益122億8500万ドルに至っては同約8・7倍にあたる急成長。これが数時間後に開いた東京市場の取引を押し上げた。

 前日比200円超で始まると、たちまち600円超高に。ついには〝メルクマール〟だった3万8915円も超えてしまった。

「産業の米」と言われ、世界経済を動かす重要商品の半導体。画像処理半導体で突出するエヌビディアの影響力に、X(旧ツイッター)では「さすがエヌビディア砲」「今日はエヌビディア砲」などとその威力を改めて実感する投稿が続いた。

 日経平均は米ニューヨークで大暴落した87年10月の「ブラックマンデー」に伴い、直後に約3800円下落して2万1000円台に。以後バブル経済を追い風に右肩上がりを続けたが、90年代早々のバブル崩壊で急落。2003年4月28日に7607円にまで下がり、リーマンショック後の08年10月27日には7162円に落ち込む。12年12月からの「アベノミクス」で上昇に転じ、新型コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻をはさみながらもV字回復の道をたどった。