巨人・阿部慎之助監督(44)の〝狂犬操縦術〟が周囲をうならせている。

 那覇春季キャンプ第1クール最終日となった19日に別メニューで調整していたメジャー通算178発を誇るルーグネッド・オドーア外野手(30)が全体練習に合流。フリー打撃では73スイング中4本の柵越え弾を放った。

 見守った指揮官は「ボチボチだね、ボチボチ。(コンディションも)大丈夫そう」とうなずくと「ゲームで見るのが楽しみだね」と期待を込めた。順調なら27日の日本ハムとの練習試合(那覇)で〝デビュー〟する予定だという。

 ベネズエラ出身の大砲は「(スイングの力は)7割ぐらい」と振り返り、その後も「初めて屋外で打ってみて状態は非常に良かった。柵越えもあったけど、引き続きパワーっていうものをアピールしていければ」と上機嫌だった。

 そんな中、「阿部監督以外では、なかなか言えない」とチーム内から称賛する声が上がったのが、メディアを通じた助っ人への〝指令〟だ。キャンプ前に指揮官は「(オドーアに)『ホームランか三振でいいよ』と言ってあげた方がいいかな」と伸び伸びプレーさせることを明言していた。

 これに古参の球団スタッフは「結果が求められる監督が選手に対して、そこまで思い切って言えない言葉。当然、オドーア本人がネットやSNSで記事を目にすることまで考慮して発言している。メディアを巧みに使っている」と指摘し、目を見張った。

 また、首脳陣の間で「オドーアのメジャーのプライドを尊重する」という意思統一が図られていることも判明。持ち前の闘争心から米国で「狂犬」と呼ばれた大砲の力を十二分に引き出すため〝アベ流〟が徹底されているというわけだ。

 オドーアは阿部監督率いる巨人が4年ぶりV奪回を成し遂げるための必要不可欠なピースだけに、その成り行きが注目される。