WWEの“ファイナルボス”こと里村明衣子率いるセンダイガールズ(仙女)の生え抜き第1号選手が仙台幸子だ。テニス以外にスポーツ経験はなかったが「運動神経とプロレスセンスはズバぬけていた。未来のエースになると直感した」と里村は述懐する。
地元・仙台市出身。153センチと小柄ながら卓越したスピードとセンスを誇り、記念すべき旗揚げ戦(2006年7月9日、仙台)の第1試合で、大御所・井上京子を相手にデビュー。翌年には金成幸子から幸福を呼ぶ仙台のキャラクター「仙台四郎」にあやかってリングネームを仙台幸子に変えた。同日にデビューした姉のDASH・チサコ(当時は金成知佐子)と本名の「十文字姉妹タッグ」で各団体のタッグ戦線を活性化させた。
09年には若手トーナメントの「第2回じゃじゃ馬トーナメント」で優勝すると11年に沖縄プロレスに留学するなど活躍の場を広げた。十文字姉妹としては抜群のチームワークで活躍。07年12月後楽園の「ジュニアオールスター戦」では紫雷美央、現WWEのイヨ・スカイこと紫雷イオの紫雷姉妹に勝利。11年9月のアイスリボン横浜大会ではインターナショナル・リボンタッグ王座決定トーナメントを制して王座を奪取した。
十文字姉妹は12年にはJWP、13年にスターダムにも参戦。同年12月にはJWPのタッグ2冠王に輝く。15年10月には仙女が新設したセンダイガールズワールドタッグ王座初代王者に輝き、団体のタッグ戦線トップに立った。とにかく2人のスピードと複雑なコンビネーションは抜群だった。
左足首やヒザの故障などで何度も長期欠場を強いられるも、持ち前の気の強さで里村=仙女を支え続けたが、15年8月に結婚を理由に引退を発表。ラストマッチとなった16年1月仙台のワールドタッグ初防衛戦では、新世代コンビの“怪物”橋本千紘、岩田美香組と対戦。幸子が岩田を月面水爆で沈め、有終の美を飾ってリングを去った。現在は3人の母親として子育てに励む。現役生活は10年。仙女を旗揚げから支えた功労者だった。 (敬称略)













