新日本プロレス11日の大阪大会で、1月末に同団体を退団したオカダ・カズチカ(36)が棚橋弘至(47)とのシングルマッチを制した。2010年代のプロレス界を代表した黄金カードはこれにて幕を閉じるかと思われたが、オカダは将来的な再戦を熱望。また、米国進出が確実視される今後に関して、米・ダニエルソン(42)から熱烈ラブコールが届いた。

 かつて東京ドームのメインで3度も戦った棚橋に、変型ドライバーからのレインメーカーで完勝。試合後のリング上で、オカダは「棚橋さんの、新日本プロレスの誇りになれるように、次に進んでいきたいと思います」と誓いを新たにした。

 プロレス界の一時代を築いた黄金カードの通算戦績はオカダの9勝5敗3分け。戦前から両者が「今回が最後」と声をそろえていたが、大会後のオカダは「戦ってみて『最後』って嫌だなって思いましたね。また戦いたいな、まだまだいけるじゃんって思ったので」と心境の変化を明かした。

大阪で棚橋(手前)を沈めたオカダ
大阪で棚橋(手前)を沈めたオカダ

「これからの棚橋さんがどうなるか分からないですけど、天龍さんみたいに65(歳)まで現役をやってくれたら、また戦う機会はあるかもしれないですから。66までやってほしいですね。その時は僕が55じゃないですか。面白いかなって」と、昨年末から社長業との二刀流になった棚橋に呼びかけた。

 正真正銘の新日マットラストマッチとなる24日の札幌大会では10人タッグ戦で棚橋、CHAOS勢と共闘することも決定。「凱旋してからずっと一緒のメンバーですしね。あとは自分の中の満足できる戦いができたらと思います」と、最後は仲間との絆を感じて有終の美を飾る決意だ。

 一方で、気になるのは今後の動向。オカダの次なる主戦場はWWEかAEWに絞られており、現地報道ではAEWが優勢とも伝えられる。そんな中で熱烈なラブコールを送るのが、1月の東京ドーム大会でオカダに敗れているブライアンだ。

 大阪大会後、取材に「もちろんAEWに来てほしい。オカダのすごさは世界中のファンが知っている。WWE、AEW、双方メジャーだけど、俺はAEWに来ることを願っているよ」と目を輝かせた。

1・4東京ドームでは激闘を繰り広げたブライアン(上)とオカダ
1・4東京ドームでは激闘を繰り広げたブライアン(上)とオカダ

 両団体を知るスーパースターは「もしWWEに行ったら、彼らはアメリカンスタイルに順応させるために(中邑)真輔のように(第3ブランドの)NXTから始めさせるかもしれないけど、すでに完成しているオカダにはそれは必要ない。現時点で世界最高のレスラーの一人だから、何も変えずそのまま米国に来ればいい」と言葉に力を込めた。

 もちろんWWEでも過去にオカダと激闘を繰り広げたライバルたちが活躍しており、水面下でラブコールが送られている可能性がある。次にカネの雨が降るリングはどこなのか? 世界中の関係者がその行方を注目している。