東京五輪卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼氏が9日、自身の「X」(旧ツイッター)で五輪におけるリザーブの役割について改めて言及した。

 水谷氏は「オリンピックの場合、試合会場はもちろん、練習会場も細かく時間とコートが指定されているため代表選手ですら満足に練習できない状況です。そのためリザーブ選手というのは『万が一出番が来た時のためにしっかり準備しておくこと』というのはなく、代表選手達の練習パートナーという位置付けになります」と説明した。

 さらに具体的な動きについても言及した。「普段は対戦相手に似た特徴の選手が必ず練習相手をするのですが、人数に限りがあるオリンピックではそうはいきません。男子のリザーブ選手であれば、女子選手の練習相手になったり、中国選手と対戦する場合には中国ラバーを張ったラケットで練習させられたり、サービスのフォームを真似させられたりと、日本の勝率が1%でもあがるように努力してくれる陰の立役者です」

 その上で「リザーブ選手ならびに練習パートナーというのは、約1か月間自分の練習ができない、なおかつ休みがないとてもハードな役割を担っています」とした。

 今回の投稿では、補欠の可能性があるパリ五輪について「東京五輪では早田選手が支えてくれて私も頑張れたけど、私はリザーブというのは向かない。行かないと思う」と発言した伊藤美誠(スターツ)について直接触れていないが、同選手が発言に至った背景がわかる状況を伝えた格好だ。

 水谷氏は、8日にXで伊藤の補欠発言について「オリンピックは人数制限がとても厳しく、リザーブの選手と男女兼用の練習パートナー1人ぐらいしか会場に入ることができません。バック面に異質のラバーを使う伊藤選手は練習パートナーとしては不向きな戦型です。また怪我が少ない卓球競技において、リザーブの選手が試合に出場するということは限りなく0に近いです。以上のことから伊藤選手はリザーブに選ばれても辞退する可能性を示したものと思われます」と理解を示していた。