巨人の台湾遠征に侍ジャパンから〝裏ミッション〟が課せられそうだ。阿部慎之助監督(44)は6日の宮崎春季キャンプで侍ジャパン・井端弘和監督(48)と会談。再び世界一を目指す11月の「プレミア12」へ全面協力を約束した。その一方、3月に行われる侍ジャパンの欧州代表戦に、巨人勢の選出はゼロ。同時期に台湾遠征を行うためだが、その異例の外征には井端ジャパンからある期待が寄せられているという。
第2クール初日となったこの日、阿部監督は井端監督と約1時間にわたって〝青空会談〟。背番号83は「いい形で協力できればと思います」と侍指揮官にサポートを誓った。
ただ、3月6、7日に欧州代表と行われる強化試合(京セラ)に巨人勢は招集されず。新設された台北ドームで台湾のプロ球団と同2、3日に親善試合が2試合組まれているためで、阿部監督は「僕が『台湾遠征はガチ(メンバー)でいく』と言ってしまった以上、(選手派遣がかなわず)『申し訳ない』と伝えた。(井端監督からは)『こちらは全然大丈夫です』と言っていただいた」と謝罪したことを明かした。
井端監督はこの日、昨春のWBCで活躍した岡本和や戸郷らを「プレミア12」で主軸として起用する方針を明言。それだけに日程のバッティングは歯がゆいものとなったが、台湾での阿部巨人の動向が球界内で注目されているという。
球界関係者の一人は「巨人が台湾で試合を行う球場は、昨年末に新たにオープンした台北ドーム。秋に行われる予選ラウンドも同球場での開催が濃厚なため、巨人の現地での体験談は貴重な情報となる」と明言。さらに「いくら同じアジアといえども、初めて使用する球場では何かと戸惑いもある。照明、空調、サイズ感と、少しでも多くの〝リアルな情報収集〟が巨人には期待されているでしょう」と語った。
巨人にはWBC組以外にも、昨秋の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」優勝メンバー・門脇や秋広ら代表候補も在籍。選手たちの新球場での実戦経験は、今後に向けて大きなアドバンテージとなる。
加えて阿部内閣の村田総合コーチと亀井外野守備兼走塁コーチは代表コーチも兼任。台湾遠征後は侍に合流する予定で、チームの調整と並行して台湾チームのデータ収集も期待されそうだ。
「もちろん選ばれるなら出たいし、しっかりやっていきたい」(岡本和)、「選ばれたいですし、そこに行けることが一番」(戸郷)。秋の国際大会に向けてGナインの意気込みはすでに十分だが、今後の侍ジャパンを占う上でも巨人の台湾遠征は大きな意味を持ちそうだ。












