巨人の阿部慎之助監督(44)が従来の方針に「アベノスイッチ」を発動した。宮崎春季キャンプは4日に第1クール最終日を迎え、指揮官はあいにくの小雨が降る中にも「天気があまり良くなかったのが残念でしたけど、室内でできること全てできたように見えました」と手応え。「(選手は)しっかり休養を取ってもらって、休み明けからまた元気よくグラウンドでやってもらえたらいい」と前を向いた。
練習は厳しく行う一方で、しっかり休養も与える方針。その「オン」と「オフ」の切り替えのため、新人の恒例行事にもメスを入れた。
球界では春季キャンプの最初の休日は報道陣からの要請もあり、ドラフト1位選手ら注目の新人たちがキャンプ地の観光や特産品など「名物」を体験することが常態化している。例えば6年ぶりに巨人で臨時コーチを務める球団OBの松井秀喜氏も1996年の新人時代はオフにうなぎ焼きを体験した。
だが阿部監督は、自身の経験から緊張によって疲労が蓄積している新人には完全オフが必要であると判断。そのため、休前日のこの日は昼食後にドラフト1位・西舘、ドラフト2位・森田、ドラフト5位・又木の3投手にうなぎつかみをあえて〝前倒し〟で体験させ、宮崎の観光アピールにも抜かりなくきっちり貢献した。
休養日の選手にイベントや取材スケジュールを入れない方針は、他球団でもトレンドになりつつある。阿部監督が自軍にも早速取り入れたのは、V奪回に即戦力新人の力が必要不可欠とみている何よりの証拠。ドラフト4位の泉口も「(休みは)部屋でゆっくりしたいです。とにかく第1クールの疲れをとりたい」とキャンプ初のオフを心待ちにしていた。指揮官が推し進める〝G改革〟は、こんな細かい気配りにも表れている。












