新日本プロレスのNEVER無差別級王者EVILが、次期挑戦者の海野翔太(26)に理不尽すぎる出向命令を下した。23日札幌大会でのV1戦を前に、前王者タマ・トンガの〝邪気〟がベルトに残っていると主張。黒く塗りつぶすなどやりたい放題だ。団体の新エースを自任する挑戦者に早くも失格の烙印を押し、誰もが忘れかけていたあの別ブランドでの活動を命じた。
EVILは1月の名古屋大会でタマからベルトを奪取。札幌決戦では、1月末で退団したタマの思いを受け継いだ海野を迎え撃つ。
しかし4日の後楽園大会では、そんな挑戦者サイドの絆をあざ笑うかのような蛮行が…。10人タッグ戦で快勝を収め「どうやらこのベルトには、前チャンピオンの邪気がついてるみたいだな。この俺が、このベルトの邪気払いしてやるよ」と言い放ち、何とスプレーでベルトを真っ黒に塗りつぶしてしまった。
大会後に取材に応じたEVILは「そもそもあんな野郎が挑戦者って時点でおかしな話なんだよ」と主張した。海野は1月後楽園大会で成田蓮とのシングル戦に勝利。これをきっかけに挑戦表明したが、EVILは「あの試合だって、本当なら成田の勝ちだからな? 海野は場外で堂々とテーブル使ってたじゃねえか。反則負けにならないとおかしいだろ。完全に誤審だ」と物言いをつける。自分たちの日ごろの反則行為は完全に棚に上げて、一方的に非難した。
さらに海野が「新エース」を名乗っていることにも猛抗議。「こちとら『キング・オブ・スポーツ』名乗ってるんだよ。テメエみたいな反則野郎が、新エースとかふざけたこと抜かすんじゃねえ。俺の会社つぶす気か」と、団体の自称・最高権力者として「ノー」を突きつけた。
止まらないEVILは「そもそもお前がエースの団体なんて、誰が見たいんだよ。少なくとも俺の会社の本興行では許さねえからな。そんなにエースやりてえんだったらな、令和のレッスルランドを用意してやるから、一人でお山の大将やっとけ」と不条理過ぎる要求まで放つ。「レッスルランド」とは、新日本の再建途上にあたる2006年5月から07年5月まで開催されていた別ブランド。後にエースとなる棚橋弘至が中心人物として多様な経験を積んだが、一方でエンターテインメント性の強さから賛否両論を巻き起こした団体史上の〝問題作〟だ。
実際にEVILの手によってレッスルランドが再開園したら、それはそれで話題になるかもしれないが、いにしえの別ブランド出向通告は「エース失格」の烙印代わり。北の大地で、新世代戦士を拷問の館に引きずり込む。













