今年は自力で一軍&プロ初白星をつかめるか。宮崎の日南で1日にキャンプインした広島の高卒2年目右腕・斉藤優汰投手(19)は、さっそくブルペンで56球を投じた。

「70点ぐらい。全体的には良かったと思うんですけど、まだ球質にもムラがある」。投球を見守った球団OB・黒田博樹アドバイザーからフォームについての助言を仰ぎ、お墨付きももらったといい、周囲からの評価も急上昇中となっている。

 斉藤は2022年にドラフト1位で入団。150キロ超の直球がウリで「次代のエース候補」との呼び声も高い。ただ、1年目の昨季は体力づくりに専念。ウエスタン・リーグで5試合、15イニング程度の登板にとどまった。それでも、昨夏以降は先発として2試合連続で好投。猛アピールが実り、実は水面下で一軍デビューも計画されていたという。

 その候補となっていた登板日は、昨年10月1日に行われた本拠地・マツダスタジアムでの公式戦最終戦。しかし、当時はチームの最終順位が確定しておらず、斉藤のデビュー戦は〝ご破算〟に…。そのままポストシーズンに突入し「幻」に終わっていた。

 そんなチーム事情もあり、斉藤が今季にかける「何が何でも」の思いは強い。本人も「やっぱり一軍で投げたい気持ちが強いので。このままずっと一軍で投げられるように。今はそこを目標に頑張ってます」とキッパリだ。

 赤ヘルの歴代高卒ドラ1投手としては、06年の前田健太(現タイガース)以来となる大器だ。その前田もルーキーイヤーは斉藤と同じく、一軍登板ゼロから2年目の4月にプロ初先発を果たして9勝を挙げた。果たして斉藤も偉大な先輩が歩んだ「サクセスロード」に続けるか――。