28日に開幕するカーリングの日本選手権(北海道・どうぎんカーリングスタジアム)を前に、フォルティウスのサード・小野寺佳歩(32)が本紙の取材に応じた。日本一奪還を狙う上で、第5回WBCでヘッドコーチとして侍ジャパンの優勝に貢献した白井一幸氏(62)がメンタル・チームビルディングコーチに就任。世界一の〝メンタル術〟はチームに好影響をもたらしている。
新体制も不安なしだ。今季はスキップを務めてきた吉村紗也香(31)が産休で休養し、船山弓枝(45)はコーチ業に専念。新スキップに小谷優奈(25)を据える形となったが、国内外で3勝をマークした。小野寺は「手応えのあるシーズンになっている。日本選手権に向けた調整もケガもなく、体調面も良く、いい形で仕上がっている」と充実感を漂わせた。
チームは昨秋から再び白井氏の指導を仰いでいる。その中で侍ジャパンの中心選手だった米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(29)の考え方に刺激を受けた。
「大谷選手はゴールだけを見ているので、劣勢の場面を迎えたときでも『そんな簡単に世界一になれるわけないじゃん』みたいな感じで『この場面をしっかり勝ち抜いてこそ、世界チャンピオンになれる』というお話をしていたと、白井さんからお聞きした」(小野寺)
逆境なくして栄光なし――。大谷から学んだ勝者のメンタリティーは、実戦でも大いに生きている。小野寺は「厳しい展開があるのは当たり前というか、日本のチャンピオン、世界のチャンピオンに簡単になれるわけない。『ここを乗り越えてこそ、強くなれるんだ』と感じるようになった」と回想。苦しい場面は進化のための〝良薬〟という認識だ。
3年ぶりの優勝を目指すにあたり、一番のライバルは北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)だ。小野寺は「日本のレベルは高いので、一概にLSだけとは言えないが、最も経験のあるチームはやっぱりLS」としながらも「自分たちができることをコツコツとしっかりやれば、いい試合はできると思うし、最後は勝ち切りたい」と力強く宣言。強敵の壁を打ち破り、頂点の座をつかみ取ることはできるか。












