「方舟改革」のスタートだ。ノア2日の東京・有明アリーナ大会でGHCヘビー級王者・拳王(39)が、征矢学(39)を退けて初防衛に成功した。

 有明決戦に向けては、GHC王座戦を押しのけて丸藤正道vs飯伏幸太がメインになり、新日本プロレス選手の大量参戦で今大会が新日本1・4東京ドームの前哨戦の趣となったことで、王者は不満を募らせていた。これを受け「方舟改革」を掲げただけに、絶対に負けられない一戦となった。

 ゴングと同時に拳王コールを聞いたが、序盤はユニット「金剛」で仲間だった征矢に押される展開。それでもグラウンドでじわじわと押し返し、ヒールホールドを決めてみせた。さらに闘志むき出しでキックと征矢のチョップの打ち合い。再度のヒールホールドで捕らえ、ダメージを与えていった。

 だが、征矢のスピアー、ドロップキック、場外でドラゴンロケット、フライングラリアート、デスバレーボムの波状攻撃を浴びて窮地に。さらに蹴り足をキャッチされ、ドラゴンスクリューで吹っ飛ばされた。征矢は師匠・藤波辰爾譲りのドラゴン殺法連発でドラゴンスリーパーを仕掛けてきたが、拳王スペシャル(変型クロスフェースロック)で切り返す。雪崩式デスバレーボム、こん身の弾道にも3カウントは許さない。

 試合運びのたけた王者はハイキックからバズソーキック、キック連発からP.F.S(ダイビングフットスタンプ)の猛攻。最後は右ハイキックから拳王スペシャルでがっちり捕獲し、粘る征矢をタップさせて激闘に終止符を打った。

 試合後にはこの日、「チームノア」を結成した潮崎豪が挑戦を表明。王者は自身のベルトと、潮崎の決めゼリフ「アイ・アム・ノア」をかけて戦うことを提案し、13日の後楽園ホール大会で、拳王が潮崎を相手にV2戦に臨むことになった。
 
 有言実行を果たした拳王は「3年くらい一緒に戦ってた征矢学、本当に強くなったな。征矢学、あっぱれだよ。あいつがノアトップどころに来てくれたんで、ノアは少しは絶景が見えてきたんじゃねえか」と、元相棒を絶賛。

 その上で次期挑戦者の潮崎に対し「リングでも言ったけど、今の潮崎に挑戦する資格はまだない。だけどあいつの言葉、『アイ・アム・ノア』はほしい。1月13日、『方舟改革』のスタートだ。俺が『アイ・アム・ノア』になってやる」と宣言した。

 潮崎も王座戦に「アイ・アム・ノア」をかけることに同意。拳王の「方舟改革」は異例の王座戦からスタートする。