第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で〝山の妖精〟が快走を見せた。

 2日に行われた往路で自身3度目となる5区山上りを任された城西大の山本唯翔(4年)は、自身が前回大会にマークした区間記録を更新する1時間9分14秒で山上りの5区を駆け抜け、チーム史上最高位となる3位入りに大きく貢献。「区間賞は絶対に取りたいという気持ちでやってきた。上りなら負けない自信はあったので、周りは気にせず、自分との勝負だと思って走り抜けた」と声を弾ませた。

 1日には石川・能登半島を中心に、最大震度7の地震が発生。故郷の新潟も大きな揺れに見舞われた。家族は無事だったというが「昨日急に地震がきて、正直びっくりした」と率直な心境を吐露。それでも、自身の走りを通じて「新潟県民の人に勇気や希望を与えられたと思う。そういった意味では開催できてよかった」と神妙に振り返った。

 3日の復路に向けて、最高の流れを引き寄せた山本は「今年のチームは最初から高い目標を掲げていた。出雲、全日本でもチーム目標は達成できている。明日はたぶん3位でゴールしてくれると思う」。過去の自分たち超えをチームメートを託した。