F1が20日に緊急会議を開催し、投票結果次第で次戦のマイアミ・グランプリ(GP、決勝5月3日=日本時間同4日)から大規模なルール変更が実施される可能性が出てきた。
今季から導入された新ルールでは、電気エネルギーによる出力比率が大幅に増加されるなど多くの大幅な変更が実行されたが、ドライバーやファンなどから不満が続出。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが新規則を理由に今季限りでの引退意向を表明したほか、安全面への懸念も出ている。
そうした中、F1は緊急会議を実施。20日には再び大幅なルール変更を実施するかどうか投票が行われることになり、英メディア「プラネットF1」は「本日開催されるF1の緊急会議により、2026年のルール変更が即座に実施される可能性もある」と報じた。
「最初の3レースを終え、26年のレギュレーションが厳しく精査される中、ドライビング体験の向上とより自然なドライビングダイナミクスの復活を目指した提案が、月曜午後の会議で提出される予定だ。この会議には委員会の有力者全員が集まり、投票にかけられるアイデアを評価する」と同メディアは説明。「スーパークリッピング率を350kwまで引き上げることや、各レーストラックごとに個別のエネルギー回収制限を設けることなどが変更点として検討されている」と指摘した。
「ドライバーたちは概して、この規制変更に対してかなり批判的であり、フェルスタッペン、カルロス・サインツ、オリバー・ベアマンといったドライバーたちは、規制によってドライビングへのアプローチが変わってしまったことへの不満を特に声高に表明している。それに加えて、安全面への懸念もある。日本グランプリではベアマンが大きなクラッシュを起こした。バッテリーがフル稼働状態だったため、フランコ・コラピントとの速度差が大きく開いてしまい、対応に苦戦したためだ」と現状を伝えた。
国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ベン・スレイエム会長は会議に先立ち、SNSで「ドライバーたちは、安全で公平かつ競争力のあるレースを確保するために、特にエネルギーマネジメントの分野において、どのような調整が必要かについて非常に貴重な意見を提供してくれました。FIAはここ数週間、各チームの技術担当者、パワーユニットメーカー、FOMと一連の会合を開き、提案されている変更点について協議してきました。これらの協議の主な焦点は、安全性とモータースポーツの発展です」と、以前に近いルールに戻ることに前向きな姿勢を示した。
同メディアは投票の行方を予測。「マイアミで規則変更を即座に施行するには、投票で全会一致の賛成が必要であり、それが実現しない可能性を示唆する兆候が見られる。情報筋によると、ドライバーたちは自分たちの意見が所属チームに聞き入れられていないと感じているという」としながらも「投票の結果、具体的な変更が実現しない場合、統括団体であるFIAは、安全上の理由に基づいて決定を覆し、変更を加える権限を有している」と強調。チームやメーカーなどから反対があって否決されても、最後はFIAが鶴の一声でルール変更を実行する展開もありえるとした。












