猛虎黄金時代の到来へ――。阪神を38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布監督(66)が新春インタビューに応じた。2024年は球団史上初のリーグ連覇がかかるシーズンとなる。長らく不遇の時を過ごしてきた虎党を救い出した老将はどんなビジョンを描くのか。前編では「まだ完成品じゃない」と今季の戦力構想を語った。【新春インタビュー前編】

 ――就任1年目でいきなりの日本一。2年目に向けて

 岡田監督 21年は3位からの逆襲、去年は勝ったからな。目標にされるチームになったわけや。ほかの5球団から。でも(阪神も)まだ完成品じゃない、まだ目いっぱいじゃない。もう一段階、上の戦力にすればいい。どこのチームっていうのはないよ。自分のところを強くする。そっちやな。

 ――「完成品」じゃないとは

 岡田監督 (前政権時に優勝した)05年はもうみんながある程度、ベストな成績を残して、みんな次の年以降、個人成績が落ちていった。今回はまだベストな数字を残せる選手のほうが多い。去年も、誰一人自己ベストの成績を残してないやろ? だから、伸びしろ的には(05年より)もっとある。もう少しホームラン打てるバッターもおるし、まだ3割打ってないやつもいるし。個人成績は物足りんで。はっきり言うて。(23年は)うまいことつないだりしてチームで勝ったよな。

 ――そのためにやるべきことは

 岡田監督 結局、当たり前のことを当たり前にしたらええということよ。ええ結果が出たら、みんなそれに没頭していく。そんな変わったことやる必要ないし、個々のレベルアップよ。みんなで結集したら、もっと強いチームになるよ。

 ――555得点は12球団1位。四球数は22年より136個増の494個。効率的に得点できた

 岡田監督 どっからでも点取れそうな感じになってきたよな。誰からとか関係なしに。6番からなら何とか投手(の打順)まで回そうと。次の回、1番からいくために。それがつながって、大量点になったのが何回もあった。二死二塁で投手が打ちよって(1番の)近本が打って2、3点ってケースが何回も。それが(打線の)つながりよ。

 ――連覇へは〝新戦力〟の必要性も口にしていた

 岡田監督 でもポジション空いてるのは1つか、2つやで。捕手とか特殊なポジションもあるから。バットで勝負するなら外野やな。誰でも二遊間は守られへん。(一軍に)入り込むのは、野手のほうが難しいわ。投手は1年間、みんなが調子ええことないから(可能性は大いにある)。

 ――期待する選手は

 岡田監督 それは全員よ。でも、誰か必ず飛び抜けて出てくるやつがおるんよ。11月に安芸でキャンプやった感じからいくと1、2人は出てきそうな感じするもんな。【後編へ続く】